昨日は今年最後の京都精華大学。
年末なのでいつもよりも生徒が少ない中開催。
ワークの中で「君の名は ※ワタリが勝手につけた」というゲームをやりました。
2人1組になって、AとBを決める。
AがBの名前を呼ぶ。届ける。
音で聞こえているレベルでなく、しっかりと「あ、わたしに言ってる」と感じたらOK。
そしたらまた距離をあけてさらに難易度を高くしてやってみる。
今度はBがAにやる。
「音は聞こえているけど、届いていない」ということがあるんだということを体感したあとに、
Aが一列に並び、離れたところにBも並ぶ。
Bに目を閉じてもらい、Bが見ていないところでAが場所を入れ替わる。
そのあと、AがBの名前を叫んで、Bは目を閉じた状態でそのパートナーの声のところに歩いていく。
無事たどり着けるか?というゲーム。
生徒たちは必死に呼びかける。その必死な声を体験してもらうものなんだけど、
それをやっている時に1人の学生(女性)が
「すいません。わたし、片耳がほとんど聞こえてなくて、目を閉じると方向性が全然わからないです」
と教えてくれた。
その時にワタリの疑問は「本当に片耳が聞こえないからできないのか?」というものだった。
彼女もとりたてて耳が聞こえないことを気に病んでいる感じではなかったこともあって、ワタリとパートナーになってやらせてもらうことに。
他の皆、パートナーを変えてもう一度やる。
皆が叫んでいる中、ワタリも全力でその子の名前を呼ぶ。
そうすると難なく彼女はワタリのもとにきた。
「できたね」
「はいっ」
それが彼女にとってどんな経験になったのかは計り知れないけど、あのときに「耳が聞こえないからできない」というレッテルを自分に貼るような体験にならなくて良かったと思った。
少しワタリにとってもチャレンジな瞬間でした。
Photo by Rob Schreckhise on Unsplash
ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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