京都精華大学ワークショップの後期が先週から始まっている。
今期は少人数。
それだけで色々と雰囲気が変わる。
ワークの内容は今まで記録を残しているので、そこから組み立てていくことが多い。2011年から今までで、色々考え発明し、トライしていってできたもの。ただ、同じような流れでやることはほとんどない。
時には大胆にやることを変えたりする。
眼の前の人が変わっているわけだから、またその場で起こっていることが違うのが当たり前。
だから、そのメニューのままやることはない。あくまで参考にしている。
そもそも同じようにやるってなるとワタリがきっと飽きてしまう。それは避けたい。ワークをしている人が楽しんでいないとか、つまらなそうだと、もうそれだけで矛盾が出てしまう。
今期も、あらためて「なんのために」とか「そもそも今やっていることがちゃんと届いているのか?もっと良い伝え方などあるんじゃ··」なんて毎度のことだけど、頭を抱える。
答えがないことに取り組んでいく贅沢さを味わっている。
何をどうしたら良いのか?何を伝えたいのか?考える。
とにかく生徒とワタリの関係を作れないと何をやってもって話。友達にならないと言ってることが伝わらない。友達というのは「言ってることを聞く姿勢にあったり、自分の話をしたくなる」という関係のこと。
そうなるように、オープンに接する必要がある。
それで即興芝居のエクササイズをして、何になるというのか?ということをどう伝えるのか?
試行錯誤の旅は終わらない。
どうレッテルを外して向き合うのか?
そしてレッテルだらけの社会に繋がっていくのか?
ワタリ自身も生徒に対してレッテルを張らずその瞬間のことにフォーカスしていく。
その時々の彼らと立ち会ってみて感じたところから関わること。
今期は少人数ということもあり、どんどん彼らに話かけていける自分がいるのはロクディムでのワークショップやリフレクションが活きているからだと思う。
後半のクラスの直前。
さらに少人数になるため今までやっていたワークができない可能性があるという話になった。
そしたら今期アシスタントについている学生が色々アイディアを出し始めた。ここで何の躊躇もなく話せるのが若さというのかも知れない。ワタリの心のどこかに「え?君?素人やんね?」っていう考えが浮かんできた。その自分もいたし、ひとまず聞いてみようよ。たくさんアイディアがあるみたいだし。という自分もいて面白かった。
耳を傾けて聞いてみる。
で、ワタリがそのワークで何をやろうとしているか?を話す。で、それだと違うことになるなど話をした。中には良いアイディアもあった。
なるほどと思う部分が。
ここで耳を傾けられるかどうかって今後大事なんだろうなと思う瞬間だった。
後半のワークは履修生が多く、その上でだからか、より深く関われる感じもあった。ただ、まだまだ不安な人もいるからちょっとしたことで駄目になる要素もあるというなんともいえない空気感も感じた。
終わったら、1年生と話す。皆、前期に参加した子たち。このワークが本当に楽しかったようだ。衝撃だったし大分変わったと話ししていた。緊張するのがもったいないって思ってそこから緊張せずに色々やれるようになったという男の子。だからこのワークに参加したほうが良いって色々友達に声をかけているということも。
嬉しいな~という気持ちと、そらそうだ!じゃなかったら人生の半分以上を捧げないがな~という気持ち。
去年の後半くらいから、生徒との距離感がより近く濃くなっているように思う。対話で発見する色んなこと。
人との関わり方や、色んなことに対して自分で答えをもたず、確認しあうことの大切さを実感している。それはワタリの成長と感じる。
つまり彼らから学んでたくさんのことを教えてもらっている。
相当のエネルギーを使うけど、今期も楽しみ。
ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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