咳で起きることが通常になってきている。
恐る恐る声を出してみる。うん。出ない。グーの音もでない。
でも想像していたほど絶望的ではないように思った。
朝ごはんが無料でついていた。
終了時間30分前に行ったらすでに終わっていた。時間を勘違いしていたし、1階じゃなく3階だった。めちゃくちゃである。
ホテルを出て、高松へ。駅までの道や、電車の乗る時、特急券が必要かどうかなど折々人に聞く。
そのたびに自分の声のカスカス具合に焦る。まったくと言っていいほどでない。
岡山ー高松までのマリンライナーは最初から座れた。
駅について、ワークショップを主催してくれたなおみん達と合流し、声を出し始める。
うどんを食べながら一番声のでやすい音を見つけていく。
昼のワークは13名。
皆をとにかく小さい輪にして、声の状況を説明する。
ワーク自体初めての人は3名。
ワークショップとワークショップの合間にもいろいろ話す。
「出すぎるな!」と言われ、いつも周りを気にしながら生きている。そんなんじゃダメだと知りつつ「難しいよね」で思考停止している女性がいた。
ワークショップが終わってその話をしてくれたことがまず嬉しい。そして「ちゃんとせーよ~!」なんて言える距離感にもなって良かった。
姉妹で来ていた2人。自分を諦めている姉。
そもそも前提が「私はできない」と決めた上でいては何をやっても無理。
「〜しなきゃ!」でなく「〜したい」自分になる。
「できない」という世界にいてはいくら「こうなりたい!」と言っていても、本当にそうなると信じていない。
それは「なし得なかったら··」と不安なんだろう。まるっとOKにすることはこうも難しいんだなと思う。
話していくとどんどん彫り下がっていったのか涙がポロポロこぼれていた。
2部はチームに対してのワークショップ。
一組ずつ見ていく。すぐに対立する。問題を起こす。そのパターンを変えて、進んでいくように指示していく。
2組目に出た子がシーンの振り返りで言う言葉に引っかかる。
「なになにだから、下手ってことですよね」
「自分にそういう解釈すること、しなくていいよ。ただやりなさい」みたいに言うもなにか飲み込めず話をしてくる。なんでその話をするのか?なぜその言葉を使うのか?なぜ自分に低い評価を貼り付けようとするのか?掘り下げていった。そしたら「自分のことが大嫌い」というところにいった。ADHDというワードもでた。会社の人から言われた言葉で傷ついていることも教えてくれた。
「ワタリさんが聞いてくれるから、話してしまった。言うつもりなんてなかったし、親にも言ってない」
それに反応し、もうひとりの参加者も自分を語り始める。
自分の辛かったこと、友達がいたから生きていけたこと、こりゃ何のワークだ?っていうくらい赤裸々に話ししていく。
どんだけしんどかったんだろう。と想像する。
あまりにも生きづらすぎる世界だと思う。そう感じている人がとっても多いと感じる。
OKな幅が狭すぎる。教育の根本って?と考えずにはいられない。
彼女の話が落ち着き、具体的にシーンにたいして指示していく。相手と自分の一つ一つを大事にしていく。
ワーク後はご飯。子供たちと話すことの面白さ。
枯れた声で必死に話す。
明るい未来を見てほしい。と強く思った。
ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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