発端は2022年。
ロクディムにとって史上最大キャパ1,200席のホール「ビーコンプラザのフィルハーモニアホール」にて2daysのLIVEを開催するとなったところから始まった。
これがなんで始まったのか?については以下の記事を読んでほしい。(そしてこの記事はおそらくワタリのブログ史上一番拡散された)

「即興」も「ロクディム」も知らない土地でのLIVE。
知り合いもほぼ皆無。
なのに会場は1,200席。しかも2ステージ。合計2,400席。
無謀。しかし青春。
主催のオグリキカクと話し合い、生まれた「1,000枚売るまで帰れません」。
たくさんの人の愛情を全身で浴びるような体験に涙したり。
不安や焦りの果てに激しく心に傷を負ったりもした日々。まさに青春。
結果、178枚。
1,000と言ってるから178って聞くと「え~そんだけ?」ってなるのかもしれない。
でもワタリからしたら宝物のような数字。
1枚1枚にどれだけ心が救われたか。
誰も知らない土地で。178枚。
よくやった!って自分で言ってあげよう。
し・か・し
178は178。
1,000ではないのだよね。
ワタリの身分証である免許証や保険証は最終日に別府に置いていった(無くした)。
だから帰っていないっていうオチがついてこの企画は終了できた。

その後も「あれ?帰ったんですか?」っていう類の言葉は冗談のレベル感で数人とやり取りしたことはあるけど、それだけで。
だから誰からもなにも言われていないのだけど。
他ならぬワタリが、心のどこかでモヤッとしていて。
それも日々眼の前にやってくるたくさんの用事などで、そのモヤモヤをスルーしてしまおうと思えばできるんだけど。
それは、したくなかった。そして、モヤモヤはどんどん大きくなっていた。
じゃあこのモヤモヤはなんだ?って自分に聞くと、単純に「それでいいのか?」って言葉がでてきた。それは「1,000枚売れなかったことに?」と問うと微妙に違う。
それは「愛情を注いでくれた人たちにたいして、企画が終わったから終わりって、それでいいのか?」っていうことだった。
1,000枚売るという企画に対して応援してくれた人や駆けつけてくれた人やチケットを買ってくれた人や、それだけでなくワタリの生活費も支援してくれた人もいる。
それが本当に、本当に「有り難い」ことだった。
「ロクディムにわか公演」が立ち上がったときに立ち会っていたから、イベントの大きさを把握していたし、オグリキカクの二人にとっても本当に未曾有の大チャレンジだったし、ワタリも前のめりに関わらないと立ち行かないとわかっていた分「1,000枚売らないと帰れません」に対してNOという選択肢はなかった。
自分の器を超えた企画だったから、本当に追い詰められたし、それもこれも全部楽しんでやってやろう!って気持ちを持っていたけど、ディレクターがいない中でのこの企画はあまりにも精神的に負担があった。
まだレベル4くらいで、武器も「ウクレレ」と「布の服」くらいしかないのにラスボスがいる地区にはいってその森の中で独り野宿をするような。
全然伝わらない例えかもしれないけど、感じたことのない「孤独」と「不安」がいつも隣にいた。
そんな中だったからこそ応援や面白がりや支援に心が救われた。
ワタリにとって「ロクディムにわか」は「企画」という枠をはるかに超えたものだった。
だからこそ「企画が終わったから終わり」ってしてしまっていいのか?というものが、モヤモヤの正体だったように思う。
ワタリの中でそれをしてしまったらダメだっていう「なにか」があった。
なのでスルーはしないと決めた。
次にくるのが「で、どうする?」なんだ
まず最初に思ったのはまた今年も「1,000売るまで帰れません」をやるのか?ということ。でもこれは思った瞬間に「なし!なーし!」と消した。
冒頭にも書いてるけどあまりにも無謀だからだ。
これがワタリが独り身で、いま活動している東京にも想いがなくてとなれば、もしかしたら可能なのかもしれない。いつ野垂れ死んでも良いという覚悟と環境が整えばやれるだろう。またはめっちゃくちゃ芸能界で売れててとなれば簡単に1,000枚売れるのかもしれない。でもそうじゃない。
そんな人生ではない。
東京での生活も今は大事なのだ。
だから「帰れない」はやらない。やれない。
では?
と、考えたのが「1,000枚売るのをやめません」だった。
ワタリの持ち味としては「しつこさ」。
継続してやり続けること。
その長所と今回の想いを結びつけた企画となった。
パンチ力としては「帰れない」ほうが強いのは知っている。
げんに「その企画だったら観に行かない」という人もいた。
でもそれをやれるのはワタリじゃない人なんだ。
いまのワタリがやれること、やりたいって思えることじゃないとやれないのだ。
だから「それだったら行かない」とか「買わない」って人はいるんだとおもうけど、そういう人とはもうこっちからごめんなさいなのだ。
そういう人をバシバシ斬ってやる!くらいの覚悟は、もう完了している。
去年は自分の中から出たものではない大きな企画に乗った。
今年は違う。ワタリ自身が「いまのワタリのギリギリのところ、やりきれるところを設定して」企画した。
この企画がどういう展開をみせるのか?
あいも変わらず装備は「ウクレレ」と「布の服」だけど。
去年の青春を経た上での感謝の心と遊びココロを携えて。
また去年出会った人たちとの再会を楽しみにして。
「1,000枚・・・売れました!」という日はまだまだ果てしなく遠いが、その日がくるのを夢みて。
別府で即興LIVEを開催し続けます。
2023年のチャレンジはこちら!
ブルーバード劇場3階フレックスホールにてロクディムライブを開催!
11/12(日)15時開演です!
今日、大分空港への飛行機の中で書いています。
楽しみに向かうよ!
これができるのはオンライン・コミュニティ「ワタリーボウヤ・サンガ」のおかげ
「ワタリ1,000売るのをやめません」企画を実現するにあたりどうしたって活動資金が必要になってくる。
別府への渡航費。宿泊費。また交際費がかかってくる。そして東京での生活費すら必要になってくる。
去年みたいに「チケット買ってください!」にプラスして「生活費がほしいです!」っていうのも、したくない。企画として良くないし、ワタリの精神衛生上にもよくない。
なので2020年から立ち上げたオンライン・コミュニティ「ワタリーボウヤ・サンガ」で集まった資金を、今回の別府旅にあてることにした。
このコミュニティは、月1,000円で「毎日のワタリの生配信」や「月イチ!オンライン・ワタリーショップ」などが受けられるもので現在43名ほど参加してくれている。
ここで集まった資金をワタリの活動費としてつかうようにしている。
今年新しく立ち上げた即興探究所「JAM TARI LAB」の活動費にもあてている。
もちろんこの資金だけではまだまだ全然賄えないのだけど、今回の別府はギリギリいける感じになった。(サンガの皆、マジ本当にありがとう!)
ここの参加者が増えれば増えるほど、やりたいことが実現可能になる。
ワタリのやっていることに興味を持ち、応援してくれたり、見届けてくれたり、ときにはアドバイスもくれたり、話し合ったりもしてくれる人たちがいることが、本当に有り難い。
世界中の人が入ればいいのにって思ってるけど、いまの目標はメンバー100人。
そうなると東京での公演も増やせる。
地方での旅もやれる。別府1000枚も到達できそう。
な・の・で
興味をもった方、ぜひ参加してみてください。
一緒に楽しいことやりたいです。面白いを共有したいです。
以下が詳細なので覗くだけでも・・!

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