毎朝、呼吸からの瞑想。終わったら懸垂。というルーティンが続いている。
なんてストイックな響き!でもこれやると身体をものすごくスッキリして気持ち良いのよね。
だから、実は全然ストイックでなくて、言うてしまえば気持ち良いからやってる。
ストイックの真反対にありそうなやつ。気持ち良いからだよ。つまり快楽主義なんですな。
で、これやり始めたのは、とある動画をインスタで見たのがきっかけで。
画面の向こうの人は朝起きて瞑想して、外にある物置みたいなところの屋根の部分に捕まって上裸で懸垂(これがまぁものすごい筋肉)して、筋トレの合間にクールダウンと称して掃除とかしてる。
身体に良いことだけでなく日常で必要な掃除までやってる!なんて合理的なんか!と感動したのでした。
そういう影響もあって、ワタリもなんとなく始めて、なんとなく続いている。
ストイックって響きからだいぶ遠ざかりました。あっという間にメッキが剥がれたね。
名前も知らない人の動画に影響を受けて(ミーハー)、気持ち良いから瞑想と懸垂してる(快楽主義)。
それがワタリです。ババーン!と、効果音をつけて堂々と言い切れる46歳。
しかし、「誰かわからないけどインスタのリールで上がってきた」動画で、自分の人生に影響を与えられるのってすごい時代だ。そうやってインプットできる時代。
インプットと言えば、最近また岸田奈美さんの本を読んでる。
ああいうふうに自分の言葉で文章を紡いでるのがステキだし、1つのことにものすごいしつこくこだわって、そこに言葉を尽くしていくのも好き。
一瞬の中で、自分におきたことをものすごく解像度高く、かつ、ユーモラスに表現している。
さて、昨日から東京でひたすらに継続開催しているインプロワークショップがはじまった。
タイトルも「超!少人数!即興表現WS」から「あなたの『楽しい』を見つけて磨くワークショップ」に変更しての初ワークショップ。
定員3人という少人数だからこそ、何度も繰り返し即興劇にトライできる。
そのなかでテーマになっていったのは「シンプルになろう」だった。
今、感じていること。
それを飲み込んでしまい、頭の中で考えたことを出してしまう。そうすると途端にその人の「味」みたいなものがなくなる。
そうじゃなくて、できるだけ自分で精査さずに、そのまま自然に自分に起きたこと、湧き上がってきたことを出す。
例えば芝居で餅つきをしている二人がいるとして、杵で餅を叩く人と、叩かれた餅をひっくり返す人に分かれてやってたときに、杵とひっくり返すタイミングが合わなくて手を叩かれたとする。(※即興の芝居の話ね)
叩かれた人の身体は手に当たったからビックリしてる。
顔も嫌な顔になった。間違いなく何かを感じて反応してるんだけど
ちょっと黙ったあとに「うーん。もう少しゆっくりやりましょうか」となる。
そこを止めて確認する。で、そのときに思ってたことをそのまま言ってみてと伝えて、またリトライしてもらう。
そしたら「いたた!ちょっと!痛いでしょ!」っと怒り出した。
見てる人は大笑い。
ギャグで笑ってるんじゃない。
そしたら当然そうなるみたいなことを、その人の言葉や身体でそのままやってくれること。
そういう当然の反応をそのまま出してくれるリッチさに、嬉しいに近い感覚がある。
頭で処理してしまうと、感情は消える。そしてきっと人間関係を揉めないように(※自分が危ない目に合わないように)言葉を選んで何事もなくしてしまう。
それは社会的には大事なことだ。
しかし、遊びや表現の世界でそれの言いなりになってしまうと全くうまくいかない。
自分に起きたことを目一杯表現すること。感情も自然に反応したことは素直に出すこと。
その自分自身を大事にしながらも他者と素敵に関係を作っていくっていう超難易度の高いことを大笑いしつつ体験していく。
まずは自身を喜ばせる。解放させる。
頭でうまく処理せずに出てくるそれは、なのすごい魅力があるんです。
尊い!って感じるほどに。
その人の素直さ、シンプルなそれが出てきたとき、なんとも言えない嬉しさがやってきます。
まずはそれを見つけて、出す。
出してみて、それがこの世に出てきたときにはじめて
「あ〜こんなこと感じてたのか〜」と、なる。
「日常でたくさんのことを言わないようにしてて、そうしないとダメって思ってたけど、あんがい言っても大丈夫で、というか、そういう自分でありたい」そんな感想も出てきた。
シンプルでいよう。シンプルでいこう。
そのためには自分を出す練習が必要だし、その中で現れたシンプルな自分を磨いていくこともできるのが、このワークショップです。
改めて人類に必要なやつやー!って思ったインプロはじめ。
そんなワークショップは明日もあるよ!ババーン!
ワタリのインプロワークショップは以下をクリックさ!
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