映画「PERFECT DAYS」鑑賞。こういうふうに生きていけたなら

映画「PERFECT DAYS」鑑賞。
監督はヴィム・ベンダース。
主演は役所広司さん。

ネタバレもありますので、「それだけはご勘弁!」という方はぜひこれ以降の記事はスルーしてくださいませ!

1mmの派手さもなく、とてつもなく淡々と、東京の公衆トイレ清掃員のおじさんの日々を描いているんだけど、
もうとんでもなく良い映画だった!
「うわ〜こりゃ良いわ」と1人ソファで何回呟いただろうか。

キャッチコピーは
「こういうふうに生きていけたなら」

そのキャッチコピーは鑑賞後に知ったけど、
そのとおりかどうかもわからないが、ワタリは役所広司演じる平山という人物の生き方に憧れた。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を地でいくような、日々を淡々と、かつ慈しむように生きている。

毎朝起きてヒゲを整えて、植物に水をやり、玄関のドアを開けたら空を見上げる。
それ生きてる?ってくらいボロボロの自動販売機で缶コーヒーを買って(その缶コーヒーのお金は毎日玄関においてある)、車に乗り込み、カセットテープから音楽を聴く。

木や植物や太陽の日差しや、影や風、また人に対しても優しくあろうとする姿勢が描かれていく。

物静かで余計なことを話さない。また毎日同じ木をフィルムカメラで撮影してそれを現像に出して、良くないショットはその場でさっと破いて捨てて、良いものは缶のような質感の入れ物にいれて保管する。押入れには大量の缶がある。

この人はこのまま、このルーティンで歳をとって死んでいくんだなって感じる。

もっと丁寧に生きたい。
もっと感じるように生きたい。
何年も前からそのテーマみたいな欲求が湧いてきたワタリは
いまは毎朝6時半とか7時に起きて、呼吸から瞑想してアーサナしてA4の紙に思考を書き出して、キントレしてという習慣ができるようになってきている。
だから、余計に刺さったのかもしれない。

もっと丁寧に日々を愛おしく生けられるなと思った。

ワタリも自分が日々ノートやコピー用紙に書いている色々を保管したくなった。
畳の掃除の仕方が、濡らした新聞紙を細切れにして散りばめて、箒でまとめるのも素敵だった。
そういうひとつひとつコツコツと積み重ねていくこと。残していくこと。
日々を愛情をもって生きること。

そんな禅の僧侶のような生き方(すいません、勝手なイメージで言ってます)をしている平山だけど
ちゃんと闇の部分も描かれている。
親との問題。絶縁てしいる。もう一生会いに行かないと決めている。
自分の弱さ、情けなさ、どうしても受け止められないことがある。

また5年間通っているバーのママの元夫との場面。
癌が転移している元夫。
「あいつをよろしくお願いいたします」と頭をさげる元夫に「いや・・そういうんじゃないんで」と返す。
ここにも責任を取れない弱さのようなものがある気がした。

「また影って重なったら濃くなるんですかね?わかんないなーわからないことだらけだ」
という元夫に対して「やってみましょう」ていって実際に影を重ねる。
「濃くなってないですね。何も変わらない」という元夫に

「何も変わらないなんて・・そんなバカの話・・ないですよ」というシーンがなんていうんだろう。
言葉にできないのが悔しいが、とにかくグッときた。

そして最後。
幸せも不幸せも喜びも後悔も含めてのなんとも言えない感情がみえるラストのシーン。
朝日が昇る東京、職場に向かって車を走らせながら、とんでもない表情を見せる。
ぐっちゃぐちゃなんだ。

それでも・・それが・・PERFECT DAYS。
リー・ルードの「Perfect Day」は昔からワタリも大好きな曲が沁みる・・。

もうこの映画ずーーっと観てられる。
画角も4:3とビデオカメラ画角なのも良い。
光と影の美しさ。
あぁ・・ヴィム・ベンダース。
他の作品も観てみよう。

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