【映画感想記】「浅草キッド」を鑑賞して東洋館に想いを馳せる

「浅草キッド」鑑賞して東洋館に想いを馳せる。

この記事は映画「浅草キッド」の内容も含まれます。ネタバレなるものも出てきます。ネタバレだけはご法度!の方はどうか華麗なるスルーを。


ファーストカットから掴まれた。
モノマネのようでモノマネじゃない。
モノマネだけでは出ないオーラみたいなものを感じた。
それがあまりにも北野武だった。
かなりモノマネの練習をして、そこから削ぎ落としていったそうだ。

じっさいに相当なプレッシャーと不安があったという。そらそうだよね、実在するだけではなくて、ほとんどの人が「北野武」を知っているわけだから。

そのプレッシャーと向き合ったのか克服したのか乗り越えたのか、なくしたのか?はわからないけど、鑑賞中「たけしに似てるかどうか?」という視点はいっさい持たず違和感なく映画の中に没入できた。なので相当に楽しめました。

なによりもあの東洋館です。コント55号、渥美清、ビートたけしらがコントをしていた伝説の会場であり、その師匠であった「浅草の深見」がいた場所であり、いまもたくさんの芸人が笑いを繰り出しており、そしてワタリが共同主宰する即興コメディチーム「ロクディム」が2015年より毎年単独ライブをしている東洋館(※当時は「フランス座」)。
映画の8割がそのフランス座で起きる人間ドラマ。もう感情移入しないわけがない。

東洋館に始めていった日。じっさいにたけしさんが寝泊まりしていたところも見せてくれたことを思い出しました。

また師匠のあのなんとも言えない孤独感や愛情、そして弟子の尊敬や緊張感。
どちらも勝手に共感し胸の中に言葉では言い表せないものが渦巻いた。
一瞬だけでも師匠というポジションを体験したワタリとしても大切な映画となりました。そしてこの映画ではその師弟の美しさが描かれている。それがなんとも嬉しい。

観終わってこれは「ビートたけし」の話というよりも師匠の深見さんの話だと感じました。
もっといえばビートたけしさんの師匠に対する尊敬と愛情の話。それをビートたけしのことを愛している劇団ひとりさんが監督しているのだから、なんともいえない哀愁と愛情と孤独と美しさが溢れている映画になってる。

また深見師匠にも師匠がいて、人から人へ、ここでは芸人としての在り方として受け継がれていっているんだろうなぁと想像すると羨ましいみたいな気持ちにもなった。
そして羨ましがってもあまり意味がないから自分も自分なりにそういう人間関係を築いていきたいと思ったのでした。

さぁそんな味わい深い東洋館でのステージを全国どこにいても味わえる方法があるって知ってたかい!?

それが31日まで発売しているロクディムの東京単独ライブ「浅草六笑2021」のアーカイブってぇ話さ!(※いきなり口上口調)
しかも破格の1000円だよ!狂気の沙汰も金次第っていうけど、金がなくて狂気になってるんだからどうしようもないね!
とにかく笑えれば。それでも笑えれば。(※いきなりウルフルズ)
年末年始を「浅草キッド」と「浅草六笑2021」で盛り上がりましょう〜。(※宣伝が苦手な男の下手な宣伝)

【ロクディム第20回東京単独ライブ「浅草六笑2021」】
配信期間:〜2022/1/10
料金:1,000円
収録映像:公演本編約100分&特典映像ロクディムのコメンタリー+引きのカメラのみの本編

[公演について]
東京では2年ぶりの有観客ライブ。会場はロクディムのホームである浅草東洋館。
できるだけ多くの人にオンデマンドをみてほしい!という願いから破格の1,000円にて販売決定。
購入、配信はこちら
https://6dim.com/2021/haishin-asakusa6show2021.html

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