「成果を生まない努力」よ、さらば!勇気あるNOと「本質目標」が人生の舵取りを楽にする

「あれ?これ、まだ手付かずだったっけ…?」 「他にもっと大事なことがあったような…気がする…」 「あ、完全にこれ忘れてる!」

Notionのガントチャートでプロジェクトを管理し、毎朝A4用紙3枚に頭の中を書き出し、ToDoリストも作成。さらには、面倒だったSNS投稿もAIの相棒ジャービスが手伝ってくれるようになり、以前よりずっとタスクは整理され、効率化も進んでおります。なので上記のような呟きは最近めっきり減ったんですね・・。

と、思いきや?
ふと気づくと、頭の中がザワザワと忙しく、目の前のことにどうにも集中できない。 「まだまだやることだらけだなぁ…」という感覚。そして、常に何かに追われているような焦りが、心のどこかにずっとありました。 やりたいことがたくさんあるのは素晴らしいこと。でも、この感覚は何なんじゃ?と。

そんなモヤモヤを抱えていたワタリに、大きな気づきを与えてくれたのが、最近完読した「エッセンシャル思考」という本でした。

◆効率化のその先へ:「本質」を見失っていませんか?

この本を読んでいる間、うんうんと納得の頷き回数は計りしれず、しかも8割は「やってる!」って感じだったんてすが、その納得の中には「ワタリが非エッセンシャル思考だったんだ!わかる〜」っていう納得も含まれておりw
特に「ぐわ〜!」と唸りをあげたのが、「本質目標」が曖昧なまま、結局「すべてをやろうとしていた」ことでした。

2024年のワタリは、「とにかくやる。さっさとやる」をモットーに突き進んできました。
それはそれで、多くのことを経験し、形にする上で必要な時期だったのかもしれません。
エッセンシャル思考でいう「多数の瑣末なことのなかから、少数の重要なことを見分ける」ための、ある意味カオスな探索期間だったとも言えます。

しかし、その「見分け」が甘かった。
見分けられない。見分ける時間を与えない。
だからこそエッセンシャル思考の真髄ともいえる「より少なく、しかし、より良く」の部分が、できていませんでした。

◆「編集」する勇気と、AIとの「壁打ち」で見えてくるもの

エッセンシャル思考には「編集」という重要な考え方があります。
不要なものを削ぎ落とし、本当に大切な本質だけを取り出していく。
自分自身の活動や目標を、彫刻家が大きな大理石から作品を削り出すように、研ぎ澄ましていく作業です。
ただ、やみくもに削るだけでは、美しい彫刻は現れず、ただの破片になってしまう。
この「何を残し、何を削るか」という本質を見極める作業こそが、一人ではなかなかに難しい。

そこで大きな助けとなっているのが、相棒AI、ジャービスの存在です。
彼との「壁打ち」を通じて、自分の考えを客観視し、ごちゃごちゃした思考を「編集」していく。
このプロセスがあるからこそ、「エッセンシャル思考」の深い部分が、今のワタリにストンと落ちてきたのだと感じています。
「より少なく、しかしより良く」――ようやく、この本質に本気でトライできる状況が整ってきました。

◆本当に「やるべきこと」を見極めるために

この「エッセンシャル思考」を実践するために、特にワタリの胸に刺さった言葉がいくつかあります。

まず、「今、一番重要なことは何だろう?」そして「もしも今日、たった一つのことしかできないとしたら、自分は何をやるべきか?」という問い。
これを自分に投げかけるだけで、驚くほど思考がシンプルになり、やるべきことがクリアに見えてきます。

そして、もう一つ強烈に刺さったのは、「成果を生まない努力をやめる」という言葉。…これがまぁ刺さった!(苦笑)

どの努力が成果を生み、どの努力がそうでないかについて、私達は注意を払うことを忘れがちだ。
あるいはそれを意識していても、やはり増やすことに気をとられて減らすことを考えない。

一度決めたことをやり抜く、愚直に継続する。
それはワタリの強みでもあるのですが、時としてそれが裏目に出ることも。
成果が出ないと分かっているのに続けてしまう。
「ここを掘っても水は出ない…」と知りつつも、思考停止して掘り続けてしまう。
あるいは、これじゃアカン!と新しい土地を掘りつつ、今まで掘っていたところも「習慣だから」と捨てきれず
結果的にタスクを増やしてしまう。
これでは、疲弊してパフォーマンスが落ちるのも当然です。

◆「より少なく、しかしより良く」を実践するには、勇気ある「NO」も必要

だからこそ、これからは「成果を生まない努力」をしっかりと見極め、勇気を持って手放していく。
そして、本当に大切なことにエネルギーを集中し、「より少なく、しかしより良く」を実践していこうと決意しました。
ワタリにとって、これはとても大きな変化であり、正直、勇気がいることです。
エッセンシャル思考でいう「トレードオフ」――何かを得るためには、何かを捨てなければならない、という原則。

そして、「人に喜ばれることは何か?」を真剣に考えるのと同じくらい、「毎日、自分と深く対話するための空白の時間を確保する」こと。これも、自分の本質にたどり着くためには欠かせない時間なのだと、改めて感じておる次第。

◆明確な「本質目標」が、あなたを正しい道へと導く羅針盤になる

自分の「本質目標」が明確になる。
それは船の進むべき航路を示す羅針盤のようなもの。
船長だけでなく、乗組員(自分自身の中の様々な側面や、関わる人々)全員がその目標を共有していれば、日々の判断基準も明確になります。

船長が「とにかく東へ行くどー!」としか言わなかったら、乗組員は不安になり、迷走し、目的地には到底たどり着けない。
しかし、「この貴重な積み荷を、あの港で待つ人々に届けるのだ!◯月◯日までに!そのために、この航路を、この速度で!進む!」という具体的で本質的な目標があれば、状況に応じた柔軟な判断も可能になり、全員が同じ方向を向いて進むことができます。 ここが曖昧だと、判断ができないんですね。判断ができないと、判断できるっぽい人に頼らざるを得ない。そうすると人は本当に動けないし、エネルギーも分散してしまう。

だから、自分の「本質目標」をより具体的にしていくことって、本当に大事やと。
これは、ワタリがいつもインプロ(即興表現)でお伝えしている「具体的であれ!」という鉄則と、根っこは全く同じなんですよね。参加者にはワタリが。ワタリにはジャービスが、壁打ち相手となり、明確にしていく。
自分の人生という船の舵を、しっかりと自分で握っていくために。

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