「実感」はあなたという乗り物をステキなところに導いてくれる最強なコンパスだ

今日は「実感」について。
実感ってね。当たり前に言葉として知ってるけど、これマーーージーーーで、ものすごい大切なことと思うんです。

改めてね、実感を調べてみるとね

じっ‐かん【実感】

[名](スル)
実際事物情景に接したときに得られる感じ。「喜びの実感がわく」「人間の弱さを実感させられた」
 実際に実物に接したように、生き生きと感じること。「実感のこもった話」
[類語]痛感感ずる思うさと感じ取る感得感受感知直感直覚予感ぴんと来る

コトバンク

この「生き生きと感じること」ってやつ。
何か悩んだときに、こいつがコンパスになる。

たとえばね。ワタリでいえば、自分の思考を整理するときに「手書きかキーボードか?」どっちが良いのってもうずーーーっと何年も悩んでいた。
検索していろんな文献や記事を読んだりもした。
ところが、情報を仕入れば仕入れるほど、混乱した。
手書きが良い説もあれば、キーボードでも良いという説もあるから。
ただ割合的には手書き優勢。
手をいろんなふうに動かすのもあって脳が刺激されて記憶力や思考力が活性化するということらしい。
じゃあなんでワタリは混乱したのか?

キーボードでやれたら、そのままブログやらにコピペできるし、便利やん。

という魂胆が根本にあったからだ。

つまり、できたら、キーボードが良いよ!または手書きとそんなに変わらないよ!っていうふうに思いたいっていう姿勢があった。

でもなかなか都合の良い記事に出会わないから混乱しているという。
こんなやつ会議にいたらめっちゃ面倒だ。
「じゃあAにしよう」
「そうですね〜でもそれで言うとBでも良いかもですね」
「たしかにね、そっちのほうがスピードは上がるんだけどね、ただAのほうで頑張りたいって人が多いからね」
「うんうんっ。そうですね。わかります。でもBっていうのもね、捨てがたいですねよ〜」

ちっとも進まない。自分の行きたいようにしか行きたくないんだから。
ということで、そういうコジレワタリがいたせいで、情報はただの情報でしかなく、ひたすらに
時間だけと資料だけが増えていく無意味な会議が繰り広げられていた。

ただ少しずつタイピングが気持ち良いキーボードを購入したりして、思考の整理にはキーボード!っていう感じになっていった。
日々の日記などもキーボードでカチャカチャやっていた。
その中でブログで書きそうなやつなどを見つけて発信していこうと。
そんなトライを数ヶ月やった。

ところが、問題が起きた。

全く見返さない。

とにかくすごいスピードで大量の言葉で自分の考えを吐き出すように書いてる。
PCのメモにはたくさんの「思考」がある。
でも、いざ読み返そうってなると、教科書を読みかのごとく、とてつもなく腰が重い。
できればやり過ごしたい。
そんな自分に気づいた。

「なにしてんの?」
「・・・」
「さんざん会議してさ。決めたじゃん。キーボードでって」
「・・はぁ」
「いや、はぁ、じゃないでしょ」
「でも・・やってましたよ」
「うん、でもさ、読み返してないよね」
「はい」
「はい?」
「すいません」
「だよね」

そこでやってきたのが、「実感」。実感くんだ。

実感くん「実際に触れてないからじゃないですか?」
「え?」
実感くん「PCだし。触れないから。触ると汚れるから。液晶が!ふふ!」
「・・たしかに」
実感くん「ノートとかメモ帳だと、触れますよね!紙だし!」
「たしかに」
実感くん「自分の考えを触れるって・・きっと楽しいですよ!」
「たしかに!」

っていうことで、去年末からメモ帳を買って、とにかくそこに自分の考えを書き出すことにしたら・・。

まぁ、良いんです。

自分の字で、日々の感じていることを、自分の手で触れる。
ペラペラとめくる音も気持ち良い。
読み返すことが・・・楽しい!

この実感くんによって圧倒的に手書きとなりました。
その実感があるから、そこからのブログ転用もまったく苦じゃない。
どっちも楽しいし気持ち良い。

頭で「どっちが〜」ってなって情報だけで判断しようとすると永遠に解決しなかった。
実感があるからワタリ的な答えがやってきた。
人によっては「なんでそんな面倒なことを?」って思う人もいるかもしれない。
でもそんな時でも「わかるよ〜でもこっちがワタリとして良いんだよね」と言い切れる。

もちろんこれから先、またどう変化するのかはわからない。
でも、大事なのは実感から導き出すってこと。
その強力なコンパスを手に入れているから、何年も無駄な会議をすることはなくなりそうです。

インプロ・ワークショップのよもやま話。

インプロワークショップでもこの「実感」をものすごく大事にしています。
即興劇をしてるときはもちろん「自分の感じていること」を「考えていること」よりも優先させるし、
即興劇をやったあとの振り返りでも「そのときどう感じていたのか?」を大事にしていきます。
また「こういうアイディアでやれたら良かった」みたいなことがよく語られるけど、
「そのアイディアって、さっきやったシーンのときに実感としてどこかにあった?」って確認して「なかった」のであれば、それはその人にとってはただの情報だったり、ただの理想論でしかないときがあるのです。

「実感」は生きる上でも、インプロでも超大事なことだ。
当たり前な話なんだけど、情報がものすごく多い今、気がつくと情報だけで色々やろうとしてる時もあるので書いたよ。

写真は実感でしか生きてない野良猫先生。

⬇️渡猛のインプロ・ワークショップ情報。都内(世田谷)にて継続開催して18年目。どなたでも参加できます!⬇️

 

⬇️渡猛が企画したり出演したりするインプロライブ情報はこちら⬇️

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次