オフの日にもらった、ビックリなギックリサプライズ

事件は昨日、自転車の修理をしているときに起きた。
何ヶ月も乗っていない自転車は寂しそうに駐輪場とも言えない軒下にポツンといた。
今日は怒涛の10月を乗り越えたあとのオフ日。
自転車を修理して少し乗りたい。気持ち良い秋晴れの風を感じたい。
そう思って修理キットをもって自転車の前に立つ。
謝罪の気持ちも持ちつつ、フレームについている蜘蛛の巣やホコリを拭き取る。
パンクした前輪を確認する前に後輪も空気が抜けていることに気づき、最初に空気を入れた。
そのあと、自転車を天地逆にして前輪のパンク修理に取り掛かった。
タイヤからチューブを取り出し、水を張ったバケツに突っ込む。
空気がもれている箇所を特定する。バルブの下、勢いよく空気が漏れている。ここか。
他も調べたけど穴は一箇所だけ。
今まで何回も自転車パンク修理をしたから参考動画を見なくても手順はわかっている。
水を拭き取り、穴の周辺を紙やすりにかける。
そうすることで糊がつきやすくなる。
100均で購入した修理グッズの箱の中にはいっているパッチを取り出す。予備は4つもある。
糊を塗り、少し乾かしてパッチを貼る。
圧着するようにグッと力を込める。
よし、これで終わり楽勝。
ちゃんと穴が塞がっているかを確認するために、またバケツにチューブを突っ込む。
ぶくぶくぶくぶく。

あれ?

パッチの隙間から空気が漏れていた。
なんだよ〜圧着できてないじゃん。
水を拭き取り、糊をぬりくっつけようとする。
が、これがなぜだか全然くっつかない。
どうしても隙間ができてしまう。
こりゃダメだ。
パッチを剥がし、新しいやつに変える。
乾かしてヤスリにかけて、糊を塗ってパッチを貼る。
バケツに。ぶくぶく。え?
また空気が漏れている。
ちょいちょいなんだよ。
バルブの直下にあるからか。または穴が大きいのか?
なぜかパッチがつかない。
こりゃダメだ。また新しいやつに。
拭く、塗る、貼る。バケツ。ぶくぶく。むきー!!

すぐちかくで芝刈りをしている業者の人がチラリとこちらを見た。
「あいつ、ものすごい手こずってるやん」
勝手に心の声を吹き替えはじめてしまう。いかん。

パッチは残りひとつ。しかも大きい。
大きいからいけるやろ!
とよくわからない発想に。
案の定、多きすぎてぶくぶくぶく。
こりゃダメだ〜!今日は止め!
と、立ち上がった。

そのとき

あれ?オラ・・どうしちまったんだ?

身体がおかしい。
ゼッタイニカガンデハイケナイヨ。
身体がワタリに言っている。うん、わかる。垂直の動き以外は一切やってはいけないのが。
腰が・・やばい!

実はここ1ヶ月ずっと鈍痛だった。
別府旅の前には整体にいった。
別府の温泉とアイストレーニングでだいぶん楽になっていた。
だから・・油断した!

芝刈りしてるおじさんの声はもう聞こえてこない。むしろ声をかけたい。
「おじさん、助けて!おじさんを!助けて!」と。
でも、まだ決定的な痛みがきたわけじゃない。
しかし、何か危ないのは確か。

そんな中で垂直運動のみでなんとかバケツや修理キットをまとめることができた。
問題は・・天地逆になった自転車だ。
これをそのままにしておくわけにはいかない。
あまりにも自転車が可哀想だ。

「大丈夫。待ってなよ」

自転車にささやきかけるように近づく。
できるだけ自分の身体に近づけて、、、、。せーの!と自転車を持ち上げる。
あたたたたたたたたたたたたーーーーい!!!
と叫びはしなかった。いや、もしかしたら声に出てたかもしれない。
自転車はもとに戻った。

その勢いで逃げるように家に戻った。
幸いベッドの横でヨガマットを敷いたままにしていたのでそこへ寝転がる。
身体と会話。腰がやばいんだな。そうだな。
スマホで動画検索「ぎっくり腰」。
対応したストレッチをやる。
案外動く。いいぞ。
ツマミちゃんは今日に限って仕事でいない。
しかし、もうすぐ帰ってくると連絡がきた。

「ぎっくり腰になったかもー!」

と返信。

数分後、ツマミちゃんが帰ってくる。
この頃のワタリは幾分か落ち着いていて、ようやっと立てるかもしれないという感じになっていた。
自力で立ち上がる。歩いてみる。いける。
いけるかも〜なんて、近くにあったキャンプ用の椅子に腰掛ける。

あれ・・・あ!あ!あああ!痛い〜!

痛みと同時に立ち上がれる気配がない。
どうやって立ち上がるんだっけ?
ツマミちゃんを呼ぶ。
ツマミちゃんがくる。
しかし、ここでもう一つの問題が。

ツマミちゃんはヘルニア持ち。
深く腰掛けているワタリを支えることでツマミちゃんも
「いたーーーーーーー!」って倒れるイメージがくる。
2人で床にへたり込む地獄絵図。
ダメだ・・それは避けよう。
ようやっと出た言葉が

「ちょっと・・見てて」

見てもらってどうしろっていうのか?
ツマミちゃんもワタリを支えるイメージが湧かないんだろう。
隣で見守っていた。

なんとか両手で体重を支えつつ、姿勢を足が踏ん張れるようなところへもっていく。
そうだ、そうやって人は立ち上がったのだ。
人類に思いを馳せたり、普段無意識でやっていることの意識化が強制的におこる。

半分以上足で支えられるようになってようやっとツマミちゃんに介助してもらった。

こりゃダメだね。整体にいってくる。ということで近くの整体を予約。幸い空いていて先生の空きもあった。
診断結果は「軽度のぎっくり腰」。
「身体の使い方が上手なので軽度で済んだかと」と先生。

治療をしてもらい、何がどうなっているのかを理解する。
湿布もらった。

という事件だったんだけど、自分に起きたこと。「それはちょうど良い」と受け止める。
身体の使い方の再確認。
そして腸腰筋を改めて鍛える方法の模索。
そういうことがこのタイミングでできるのはとても良い。

ってことで今日もまだ痛いけど、身体に向き合いつつ、動いてまいります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次