今年最後のひとり即興芝居LIVE「ヒトリワタリ」が終わった

昨日は「ヒトリワタリ@atTHEATRE」。
久しぶりの2ステージ。
個人的ハイライトがたくさんあった。
マチネでは10歳の子も観劇。ずっと集中して観ていてとてもよく笑っていた。
開始2秒くらいで「ふふふふっ」ってなってた。
子どもの笑い声は心に響きやすい。
おかげであっという間に和やかな空気に。
また個人的には本当のエピソードを教えてもらい、そこからスタートするのだけど、
そこに固執せずにファンタジーに発展させる流れにいけたことに嬉しい感覚があった。

ソワレ。
インプロ人生で一番といってもいいほど「真っ白」な経験をした。
お客さんに書いてもらった言葉をセリフにしていくのだけど、どうにも、変なのだ。
いや、当たり前なんだけど、それにしても、変。
ここをなんとかまぁ無理くりにイケてる体にすることもできたのかもしれない。
だけど、なんか、それは嫌だったのだ。
また完全防音で濃密な静寂をつくってくれるアットシアターから「誤魔化しをしてはいけないよ」と教えてくれたのかもしれない。
なので芝居中に
「いや、ここはもう少し頑張りたい」
「だってまだ最初のシーンなんだよ」
「笛を吹いて終わらせたって良いんだけど」
なんて本音をいって足掻いたり、さらには客席を見つめて
「アイディアありますか?」
と聞けたことも、ワタリの中では本当に嬉しい瞬間だったんだ。いやなかなかにスリリングで大変なんだけどさ。
それでも誤魔化さない自分でいれたこと、そしてそれを面白い時間に変えようと動けたこと。
「あぁ・・まだ即興やり続けられる」と思える瞬間だった。

そんな自分でいれたからこそ、よりこの瞬間に身を委ねられたように思う。

即興らくごはヒトリワタリの中でまた別で進化をしている感覚があった。
コロナ禍、自宅でもやれる即興は・・と考えてひねり出して、オンライン・コミュニティメンバー限定で生配信していた即興らくご。
そこから独自の進化をみせて今年は浅草の銀幕ロックにて、即興らくごだけでライブをやる機会にも恵まれた。
また落語のスタイルがワタリの感覚にもあっているのかもしれない。
とにかく何かハマるものがある。うまく言葉にできないが。
そんならくごだけど、ソワレの最初は「おや・・これはやり直そうかな?」という感覚もあった。
しかし、それを超えたらスッと入れた。
らくごの中でも「スッと」みたいな言葉がでているあたり、本当に内面が表に出る。
たぶん前回のヒトリワタリでのらくごで上手くいったことを繰り返そうとしている自分がいて、
そういう自分をなんだかなぁと思っている自分もやってきて、今ココから離れそうになったんだと思う。

いずれにしてもお客さんに話しかけたり、上手くいっていないことも笑いに変えたり、なにもかもこの瞬間に晒すような談志師匠のようなと言ったら勘違い甚だしいが、ワタリなりのイリュージョンを出せる感じになっている。
良いぞ!という感じ。

またソワレのラストシーン。
歌がコニタンの音楽とものすごくシンクロして、大うねりになった。
そのままエンディングに駆け込んだあの一連。
あれが最高に気持ちの良い時間だった。
あれは極上。神様だかサンタ様だかの年末のプレゼント。
音楽って・・コニタンってすごい。

また合間にはコニタンのミニレッスンもにわかに開催されて、その時間もワタリにとっても宝物のような時間になった。
コニタンの指導が有り難かった。自信をもてた。
前なら引っ込みがちになりそうな場面でも、ここにいて踏ん張り、これを楽しめることができた。
感謝。

1月から始まり、今年は合計で8回(9ステージ)ヒトリワタリを開催することができた。
口火を切って、会場の手配もしてくれたマイキー、ありがとう。
全部の回の音響、照明、撮影、受付、制作をまるっとやってくれたスーパーヒューマン・永田マミさん・・これできるのマジですごいんだ・・ありがとう。感謝。

そしてヒトリワタリに足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました!
来年は何も決まってないんだけど、これからもコツコツやっていきます。

そのときはまた逢いにきてくださいませ。本当に!

photo by 永田マミ

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