日野晃先生の武道稽古。
頭で分かっていても全然できない。
だから理解することにはほとんど意味がない。
ということは理解できる。
しかし、とっかかりでも、ちょっとのヒントでもないと、まったくどうしていいかわからない。
理屈はわからないけど、体現はできる。
理屈がわかっていて、でも体現はできていない。
理屈もわからなければ、体現もできない。
いろんな状態があるけど、理屈も体現もできないとなると文字通りても手も足も出ない。いや、手も足も出すけど完全に五里霧中。
だから脳みそも身体も必死になる。
理屈が少しわかる。しかし全然できない。
なぜできないのか?と考える。
身体が逃げている。身体が反応して対抗している。緊張している。
いろんなことがでてくる。
理由を探す。みつける。
で?とまた考える。理由がみつかったからなんなんだ?で?
そして動かす。
何回も何回もやっていくと違いを感じることがある。
さっきよりは少しできた。
こっちの方向だ。
でも形になってはダメだ。
毎回変わる相手の力を感じる身体が必要だ。
ようはその身体になるための稽古だ。
前、前。さがらないさがらない。遠い。遠いよ。基本は前。
相手が突いてくる。よけない。逃げない。対抗しない。
自分勝手な身体操作じゃない。
相手と一緒にいなければ、相手を感じていなかったら不可能な技。
それは即興芝居もまったく同じこと。
言葉を使わないぶん、よけいにごまかせない。
相手と一緒にいると言った段階でもういない。
土台。身体的な基本をひたすらにやれる場所。
また「別の世界から思わぬ発見がある」という話があった。
本当にそうだとおもう。
この武道もワタリにとってはそう。ヨガもそう。
自分の視点を広げる。
そこでアイデアがおりてくる。
というよりも最近頭の中にあったことが点滅しはじめた感じ。
もっと自然から学ぼう。
そんなことを思いながら、身体バッキバキでブログ書いている。41歳残暑。
渡猛のオンライン・サロン「ワタリーボウヤ・サンガ」では毎日生配信で「即興芝居」をしたり「即興についていま考えていることを語ったり」「謳ったり」しています。月額1,000円。詳細は以下。 https://watari-bouya.com/2020/05/15/samgha/
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