宮崎県都城「ロクディム即興ライブ2025withコニタン」終演。
去年は「MJちょこっとライブ」という企画で60分の公演だった。
でも今回は90分!
ゴールデンタイム進出!くらいの快挙的気分。
今回ひっさしぶりにやった即興吹き替え(著作権の切れた映画のワンシーンを流してそれに対して即興で吹き替えする鬼のような企画)は、まるでアカデミー賞受賞式のような立て付けにした。
題して「即興吹き替えAWARD2025」。
お客さんと一緒にノミネート作品を選んで、それをロクディム5人(ワタリは司会)にやってもらい、
一番好きだった作品を拍手で投票してもらって最優秀作品賞を決めるというもの。
これがとてもうまくいって大盛りあがりだった。
うまくいかないものに対してちゃんとジャッジする。それがプレイヤーにたいしての安全装置になる。
良くないものを出したときにプレイヤーがなんとかするのはとってもパワーがいる。
それをシステムにしてゲーム感覚で「評価」してもらうことで安全装置になる。
もちろんやること自体はかなりドキドキだ。
そんなロクディムを見れることもとっても貴重なのだ。
で、やってみて思ったのはほんっっっとうに皆うまい。即興の技術がしっかりあることがわかる。
どんなカットがくるのか分からない。誰が喋りだすのか知らない。そんな中でプレイヤーが言った言葉をしっかり聞いて、そこからつなげていくっていうのは超高等技術。
それを「映画」というみんなが知ってる媒体でやったから余計に見えてきたような気がする。
子どもも大喜びだったし、大人がかなり発熱して拍手を送っていたのが印象的だった。
なにより著作権が切れた映画を探してダウンロードして編集したワタリは「次にどんなシーンが来るのか知ってる」ので、実は余計に面白いんだよね。奇跡のフラグが立っていくのを見れるのってすごいんだ。
また今回初チャレンジだったのは、ライブカメラを入れて、後ろのスクリーンにリアルタイムでロクディムライブを投影したこと。
これにチャレンジしてくれたのは大分佐伯でお世話になっている「TMOVE」の工藤兄。
ホール公演はどうしても後ろの人が表情とか見えなくなる。
そこに対して映像を入れた。当初の「映像ばっかりみて生のロクディムを観れないのでは?」「視点が分散してしまうのでは?」「臨場感がなくなるのでは?」などの不安はやってみてわかったが、何も問題なかった。もちろんそういう結果にするために現場でたくさんの工夫があった。
その工夫にまいど付き合ってくれる音響の長谷場さん照明の向井さん。舞台の村田さんに本当に感謝だ。
いつも朗らかに対応してくれる。すごいことなのよ。
終演後はロクディム全員とコニタンがロビーにてお客さんをお見送り。
アウトリーチで行った学校の子どもたちも来てくれていて、写真撮影やハイタッチ。
子どもたちだけでなく「また来年もきてね!」「面白かったよ!」という声をかけてくれる大人たち。
それがどれだけ次に進む勇気に変わるか。
またもうひとつ。
お見送りもおわり、ロクディムが楽屋に戻った後、少し遅れて戻ってきたりょーちんが教えてくれた。
お見送りしていた場所から少し離れたところにいた女性がいた。
終わった後ロクディムに話したいと待っててくれたようだ。
りょーちんがそばにいくと
「人生が辛くて・・でもこれを観たら元気ができかも・・と思って来たら本当に楽しくて・・」
と涙をこぼしながら語ってくれた。
「あなたの人生は素晴らしい」「あなたの笑顔は美しい」
そんな言葉をよく使うロクディムの即興にはそう感じる何かがある。
それは今回のような観た方の言葉によって、ロクディムがそうなっていった。
今回も去年の企画も28年前に出逢った俳優仲間との縁だ。
山村哲。テツ。今回も本当にありがとう。
ロクディムがあることも宮崎都城でやれることも当たり前じゃない。
縁を繋いだ奇跡の時間。
皆で盛り上がったライブとなった。




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