「浅草六笑2023 ザ・ロクディムショー」終演!

満席の東洋館はいつぶりだろうか?

コロナ禍になってからひと席ずつ空けての使用だったり、そうじゃなくても飲食NGだったり。

フルスイングで楽しめる東洋館は本当に久しぶり。しかも満員御礼!

2014年にはじめて東洋館でライブしたときから言っていたと思うんだけと、あの「どっ!」と生まれた笑いが会場全体を包み込む感じになるのは東洋館ならではだと思う。

本当に良い会場なのだ。だから何十年も残るし、いまも芸人さんが毎日のようにライブをしているんだと思う。

あのステージは中毒性があると思う。

とはいえ、いつもドタバタで余裕なく開場するのも東洋館。なぜなら夕方まで寄席をやっていて、それが終わってからの使用になるからだ。

夕方に小屋入りしてダッシュで準備。しかしリハーサルが終わったのが開場の3分前。それでも時間内で終われたのは超優秀なるスタッフのおかげ。感謝。

で、通常のお芝居(脚本があるお芝居)だったら、役者はこの開場時間に楽屋でそれぞれ自分を整えるようなことをするんだけど、ロクディムにはそれがない。だってすぐにお客さんのところにいってペーパーズ(ひと言を書いてもらう紙)を配るからだ。「え?スタッフにやってもらったらよくね?」とつっこみが入りそうだけど、そうはしない。できるだけしない。なぜなら、ただ紙を配るんじゃなくて、ここでお客さんとコミュニケーションを取りたいから。だからできるだけ自分たちで配っている。

即興だから筋がない。お客さんはストーリーを観に来ていない。じゃあなにを見に来る?と考えると、おそらくロクディムの人間性だったり関係性を見に来る。だから、遠いステージの向こうでなにかをやっている人になってほしくない。ステージと客席の垣根を超えたいなくしたい。そんな思いからペーパーズやってる。だ・か・ら!休めないw

これってなかなかのことだと思う。もうずっと本番状態。こういう戦い(戦ってるわけじゃないけど)ずっと、チームとして15年間やっている。

でもだからといって休まずにそのままダーーーーっとペーパーズを配って本番!ってできるか?っていうと、それはまぁまぁリスクがあって。ただでさえ、バラバラな個性のロクディムが、もう取り返しようのないほどにバラバラになっちゃうこともある。

だから今回は本番10分前に楽屋に集合し、気合い入れをすることにした。それもまぁギリギリだった。たぶん2分くらいしかなかった。

で、その2分間でなにしたか?っていうと、

「仲良く、シンプルに、ハッピーで、楽しくいこう」

と皆で伝えあった。

幼稚に感じる?とんでもない。

今言ったことが実行できたらこの世界に戦争はなくなるわけで。

即興でライブをするってことは自分たちが「この世に残したい」「こんな世界をつくりたい」そんな世界観がまんま顕になるってことだと思う。

だからロクディムは呪文のようにこの言葉を伝え合う。刻む。

忙しいとき、緊張してるとき、体調が悪いとき、心にモヤモヤを抱えているとき、あっという間にこの言葉が宙に浮く。もしくは言葉じたいを忘れてしまう。

自分のタガを外し、無意識を優先させてギリギリの中で、なにを選択するか?それはこの脳になにが刻まれているかによる。

それを身をもって知っているメンバー。だからこそ2分でもお互いの顔を見て伝え合う。

結果、本当に楽しく皆が爆笑する時間となったと思う。

ライブを終えてSNSを見てると嬉しい感想が流れてくる。

何度も見てる人が「今回はとくにヤバい!」というのもあった。

これは内容もそうだけど「飲食解禁」「満員御礼」が相乗効果でヤバいことにさせたんだと思う。

このヤバかった「ザ・ロクディムショー」。まもなく発売されるオンデマンドでその雰囲気を少しでも味わってほしいし、来場された方は追体験してほしい!

またこれもどこかで読んだんだけど、ロクディム6人がいまも健康で全員集まれて問題なくライブがやれているって事自体がこれもまた奇跡。これ本当にそうだよね。年齢だけじゃなくて。当たり前のことなんか何一つないって重々体験したからね。これもまたすぐに忘れがちだけど、いつまでもあるものってそんなにない。だからこそ、このライブが本当に楽しくて本当に良かったと思う。

いつも支えてくれるスタッフの皆。

ご来場くださった皆さま。

本当にありがとうございました!ものすごくめずらしく雨が降らなかったのも良かった!

リバウンド王がいた
THE 物販’sの異様なる盛り上がり

photo by Takumi Suzuki

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