北海道武蔵女子短期大学でのロクディムワークショップ

北海道武蔵女子短期大学でのロクディムワークショップ。

「あかるい!そんで・・元気!」

学校でwsしてて最初からこんな感想になるのが久しぶり。

少し前にテストがあったらしい。それが終わって、冬休み直前だからより解放感が漂っているような。
しかも冬休みにはいる前に、自分たちで選択してこの研修に来てる学生たち。
だからより前のめりな姿勢を感じた。外は大雪だけど、教室の中はあたたかく最初から楽しそうな雰囲気に包まれていた。

簡単な自己紹介が終わり、さっそく即興のワークに取り組んでもらった。

右は学生ではなく、ブルース・リーでもない。ロクディムの宍戸勇介(北海道滝川出身)だ。

教室のいろんなところで笑い声が響く。

あまりにもスムーズに進む。

だからこそハードルをあげた。

「いまやっているゲームを皆の前で発表してみよう」

そうなったときに空気が一変した。

静まり返り、手をあげず、ワタリと目線を合わせない。

「いまどうなっているのか?それぞれの組みで話し合ってほしい」というとまたガヤガヤと話し始める。

近づいていって話を聞くと

「いま自分がやっていることがあっているかどうか不安」「知らない人もいるしその前で失敗するのが嫌」という声がほとんどだった。

さらには「先生が指名して3人じゃなくて5人だったらできる」と、どうやったらできるかの対策を教えてくれる学生もいた。

「失敗を恐れず取り組む」「失敗から成長の種を探しまたチャレンジする」「尊重し助け合う」

こんなものは言葉でしかない。

改めて「理解する」と「できる」はまったく別の世界だということを知る。

そして先生が指名して人数を増やして紛れられるようにしてとやった瞬間に意味をなさなくなる。そう。先生が「やって〜」と指名したら簡単にやってくれるんだ。そしてその瞬間に「自分で勇気をもって道を切り開く」から「言われたからやる」に変わってしまうんだ。

もちろん皆ビビりあげているのに「手を挙げるまでは・・・!」となりすぎるのもダメ。バランスは必要だけど、今日の学生たちには届く気がした。

いったんワークを中断し、話す。

ここで大事なのは「・・で?」と自分に突っ込むこと。
「不安だ」「うん。で?」と。
自分の状態に気づくことは大事。しかしそれだけだと意味がない。
「そんな自分をどうするのか?」は自分でしか決められない。
自分の情熱が自分を進ませる。
情熱をもたないといけないとか、情熱が正義っていうわけじゃない。
この場の空気をなんとかするためにやってほしいとも思わない。
だからこちらから無理やりやってもらうようなことはしない。
「もっとこうなりたい!」と他ならぬ自分を、自分の人生をもっと面白く楽しく最高のものにする熱をもっている人が自分を突き動かす。

いまの自分はどんなことになってるんか?

合っているかどうか分からない。誰もやったことがない。そんなことを自分がやりたいってなったらどうするのか?またそんな環境になったらどうなるのか?

誰かがレールを引いてくれないと、または皆が通っていないと動けない人になっていること。それが良いとか悪いとかって決める前に自分はどう思うのか?ということを考える。教えられるわけでもなく、達成感があるわけでもないが、自分に真剣に向き合う時間になった。

真剣に話を聞いている人もいたしピンと来てない人もいたように思う。当然だと思う。そんなこと考えたこともなかった人もいると思う。

求められていることを間違わずちゃんとやる。これは本当に大事な能力。
ただもう少し視点を変えて、俯瞰して見たときにいま自分は何をやっているのか?どんな環境で何を喋っているのか?を見つめてみる。

まわりに合わせることばかり。間違えないことばかりをやっていると、当たり前だけど「自分を全うする」ことや「自分に真剣になる」ことを考えないし、経験することがなくなっていく。そんな世界があるってことすら忘れている人も多くいる。

話しあった後にもういちど「皆の前でやってみたい人~?」と聞いてみる。(しつこい)

数人が手をあげる。拍手がおきる。

皆の前でチャレンジする。

「やってみたら楽しかった」という感想。

やった人にしかわからない世界がある。

そこからロクディムのミニライブ。当然ここでも「一緒にやってみない?」と誘ってみる。

多くはないけど、手があがる。

一緒に即興。提案もするし、やりあってくる。

「ロクディムよりも元気やん!」

皆で笑ってワークショップは終わった。

お世話になった先生方、いつも呼んでくれている青ちゃん、そして即興芝居を知らないしやったこともない中でチャレンジしてくれた学生の皆さん!
本当にありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次