こんにちは。即興遊戯者・ワタリです。(@watari_bouya)
ワタリが10年ほど定期的に開催している即興ワークショップ「ワタリーショップ」について起きたこと感じたことを綴る企画「ワタリーショップ・ダイアリーズ」。8弾目となります。
投稿が見つかりません。先日、「相手の話を全身全霊で聞く」というワークをやりました。
日本語を理解していて、音がちゃんと耳に届けば、言ってる言葉の意味はわかる。会話もできる。
でも、相手から出てる空気や雰囲気、言葉の裏にある「本当に伝えたいこと」や「本人が自覚なくとも出ているメッセージ」まで感じなければそれは聞いたことにならない。
病院にいって、「どうぞー」と言われ診察室に入った瞬間に「あ、、居心地悪い」とか「このお医者さん信頼ならない」なんて感じるのはなぜなのか?
また逆の「この人と会っただけで気持ちが軽くなる」「声を聞いただけで安心する」というのは何なのか?
名医は、最初の診察の段階、患者さんと対面し話しかけた瞬間に患者さんを緩ませ、それによって治したりすることもあるとか。
ちゃんと向かい合うこと。
愛情をもって接すること。
片手間ではできません。
「相手の話を全身全霊で聞く」シンプルなワークだからこそ、よりハッキリと見えたものがありました。
脳内で創り出す勝手なルール。
「話を聞く」ワークが終わった後、皆で感想をシェア。
1人の受講者が「辛かったー!」と言う。
聞くと「全身全霊で話を聞くのだから、こちらから話しかけてはいけないんだ!」というルールを自分に課しながらやっていた。
「聞く」と言っただけで「話しかけてはいけない」と言ってないのだけど、そんなルールを自分で勝手に作ってしまったようです。
受講生「聞いてたらたくさん聞きたいことがでてきて、でもこちらから話しかけたらいけないから。。なんて考えてたら『自分はちゃんと聞けてるのか?』という自意識がやってきて、もう辛くて辛くて」
パートナーの話してた方も感覚を話し始める。
「僕も〇〇さんが一生懸命相槌打ってくれてるんだけど、なんかだんだんもっとちゃんと話しないと!みたいな気持ちになって、、辛かったー!」
相手が愛情や喜びでなく「〜しないといけない」という囚われた状態で関わると、それは相手に伝わります。相手も「ちゃんとしないと!」というマインドに無意識にでもなってしまう。
ただ、面白かったのは、
その辛かった2人の話を全員で全身全霊で聞いていたら、
2人とも話し終わった後にはスッキリしているということ。
「辛かったー!。。あれ?スッキリしてる!」
皆、笑う。
これが傾聴ということなのかもしれない。
相手に意識を100%向ける。
その時の聞き手の状態が喜びからであったら、スパーンと気持ち良く地球に繋がっていれば、その力が話し手に伝わりとてもクリアになっていくこともある。クリアになるから話してるだけで勝手に点と点が繋がり問題解決になったりする。
皆が皆と全身で関わる。そこに必要なのは愛情。そうするとなんとも楽で楽しく体も心ものびのびとする。
その時の雰囲気を言葉にしたら何なんだろう?と考えた。
「和」
という言葉が浮かんだ。
なるほど、これが和。
1人のチカラではまずできないこと。
皆が皆、真摯に取り組んだ過程と結果。
終わった後もポカポカする。体と心に良い時間を皆が皆にプレゼントした証拠。
良い時間でした。
ワークだけでなく、普段も全身全霊の感覚で人と関わることを意識するだけで色々変わってきます。無理なく。自分のテンポ、タイミングで。やってみると良いかもしれません。
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