昨日は京都精華大学の今期最後の授業でした。
半年間(その中でワタリがやるのは8回ほど)の集大成は皆が見ている前で1人1人が90秒の自己紹介をするというものです。
コミュニケーションが苦手と自覚している(思い込んでいる)子たちにとって、この最後の発表はかなりハードルの高いもの。
ドキドキの中、話ししていきます。
とにかくこの日のために目的をもって準備してきている人。
なんだかわかってなくてとにかくただ喋る人。
自分がどんな意識かでまったく変わってくる。
ただ、どれが良いとか悪いとかでなく、その人の有り様が見えて興味ぶかい。
最近は留学生も増えて、より多様性がでているように思います。
発表したあと、ホッとしたのか泣き出す子もいて、それを見ていた台湾の生徒が
「あれは日本特有のものなんじゃないだろうか?台湾では見たことがない」
とアンケートに書いてあったのも興味ぶかい。
それが国の違いなのかどうかはさておいて、色んな視点があるということ。いろんな考えがある。
そのぶん、ワタリもいろいろ考えます。自分がどういうフィルターでものごとを見ているのか?を毎回教えてくれるような時間です。
そのフィルターが結果自分の有り様に反映される。
簡単に対立が生まれたり、すぐに「良い」「悪い」という判断になったりするようなフィルターだと、この多様性には対応できない。
自分を形づくっている根っこの部分はなんなのか?即興というものの本質は?教育とは?
ということを毎回考えます。
そして毎回根っこには「人との関係」があります。
人と関係することなくしてはあり得ないジャンル。
そしてどう関係していきたいのか?ということを毎回自分に問うていく時間。
今期もたくさん考えました。
そして毎度変化していく生徒をみて感動したり、どんだけやっても空振りになっている感覚があって「今回もまだまだだわ・・・」と反省したり、じゃあ次に活かすには?とまた頭をくるくるさせたりしています。
ただ、全部終わって、生徒が書いたアンケートには
「この授業のおかげで自分を知ることができました」
「前よりも少し自信がもてるようになりました」
「とにかく楽しかったです!」
などの感想もあり、少しでも彼ら彼女たちの人生に還元できるなにかがあったのなら良かった!と感じています。
京都精華大学は今年で9年目。当たり前のことは1つもないということを大事にして、1つ1つやっていこうと思います。
また来年度の授業の日程もでたから、それによって今後の関西での活動のスケジュールも組めていけそうです。今年は去年よりも動いていこうと思います。
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