【映画感想記】「ジョジョ・ラビット」鑑賞(ネタバレあり)

昨日は今年初の映画館へ。

しかも久しぶりの2本立て!

「ジョジョ・ラビット」と「リチャード・ジュエル」を鑑賞しました。

まずは「ジョジョ・ラビット」。

ココからは作品のネタバレを含みます。「ネタバレ絶対いや!」の方はここで華麗なるスルーを!

ジョジョ・ラビット

あらすじ
第二次世界大戦下のドイツで、ナチスはヒーローだと洗脳されていた10歳の少年ジョジョが、自宅の壁の向こうに隠れ住んでいたユダヤ人少女と交流し変わっていく。

主役で子役のローマン・グリフィン・デイビスがもう可愛すぎる。そしてあの自然でいて衝動的な演技をどうやって引き出しているのか?がとっても気になる。

冒頭の3分でがっしり掴まれました。

頭の中の「アドルフ」と話し、テンションがダダ上がり、そのまま家を出る。

いったん止まって、そこから腕をじょじょに振っていってテンションがまたダダ上がり。

この一連の素晴らしさ。

ただ、子供の衝動がでるように演出しているだけでなく、この子にしっかりと技術があるのが怖いくらいにすごい。

また母親を演じるスカーレット・ヨハンソンも圧巻でございました。

お父さんがいないことに対して文句をいう子供にたいして「じゃあお父さんにあわせてあげる」とお父さんの服を着て、暖炉の炭を顔につけてヒゲにみたてて、お父さん役を演じ始める。

そのお父さんとして子供に気持ちをぶつける。

自身が母親になったこともあって

「親になったら自分のハートがひとつ増えたような感じで、おかげで子供を無限に愛することができるようになった。他人のためにどんなことでもできると思えるようになったのは、生まれて初めて。この感情は役者としてとても役にたっているの」

とインタビューに答えているとおり、愛情がとんでもなく出ていた。

またキャンプの監督をしていた上官に文句をいう流れも全部、淀みがない。

芝居のテンポが良い。

アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたってばさ。

またナチスに幻滅したゲイの将校役のサム・ロックウェルも良かった。

この役を演じるにあたって、ビル・マーレイの演技をパクったというw

パクったって言えるあたりも良い。

悲哀とコメディが絶妙なバランスで織り込まれていて良い。

最後にジョジョを助けるシーンに涙した。

それはアドルフ役で出ているタイカ・ワイティティ監督が大事にしているところでもあるという。

アドルフ役ではっちゃけつつ、監督もするタイカ・ワイティティ。

なにより名前が良い。なんか景気が良い。タイカ・ワイティティ。

脚本が素晴らしい。

コメディがあるから見てる人がガードをさげる。

だからこそ重要なメッセージが伝わる。

靴紐結べる結べないというメタファーも分かりやすくて好き。

いよいよ軍が攻めてくるとき、子供に爆弾をもたせて「アメリカ兵にハグしてきなさい」という女教官。

呆然としているジョジョの後ろからたくさんの子供たちが武器をもって走り抜けるシーン。

母親が殺された後、どうして良いか分からず恋してしまった家にいるユダヤ人少女をナイフで刺す。それを受け入れる少女の表情。

あと、ジョジョの2番目の親友もそうとうにいい味がでていた。

素敵な瞬間がたくさんある映画。


ワタリ

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