20190429(月)
この日は大阪で初のヒトリワタリ。
前日は実家に宿泊。
朝起きる。少し寝不足。
もう少し寝るかな?と思うも、初の大阪ヒトリワタリということに少しナーバスになってるのか、眠れず、もう起きることに。
リビングに降りると珍しくオトンがキッチンにいる。
そしてオカンを睨んでいる。オカンもオトンを睨んでいる。
え?キッチンで修羅場?
パッと手元を見るとどちらにも包丁は握られていなかった。
どうやら、この睨み合いは、オトンがワタリに食べさせようと用意していた食材をめぐっての贅沢朝ごはんのせい。
食材を用意してくれたのはオトンだが、実際に手を出すわけでなく、口を出す。
オカンがやっていることにいちいち文句をいうオトン。
それに辟易するオカンという図だったようだ。
料理はなんと!あわび!そして伊勢海老!
嬉しい!と思うが、心の片隅に
「どうして本番当日にお腹をくだす可能性があるやつを・・?」
という気持ちも去来する。
いぜん、あわびで3日間絶食という地獄を経験したことが記憶に新しかったから余計に。
そうこうしている間にもオトンが指示する。
「ワインを入れろ!」
「なによワインて」
「あったやろ!ワイン」
「しらんがな」
そんなやり取りが始まっている。
次にとんでもないニンニクの匂いがしてきた。
昨日もオカンがニンニク料理を出そうとしていたのを
「明日はライブやからニンニクはやめとく〜」とオカンに頼んだのだが、オトンの指示に辟易しているオカンにはその記憶はなくなったようだった。
これは、下手すると最悪の場合、口からニンニク。下はとんでもなくユルユルの中でのヒトリワタリ・・・。
「食べない」という選択肢は・・・少しだけあったけど、オトンの愛情と、両親の修羅場を経ての朝ごはん。
食べないというのはあり得ない!
絶対大丈夫だし、そうなってもそれをプラスに変えてやる!
と決意し、出てきた最高の料理をいただく。美味しく。実際美味しかったもの。
美味しく食べているワタリの様子を見てるおとん。
「ビールは?」という。
「いやいや今日本番やから」
「夜やろ?」
「うん・・でもいらん」
「一杯くらいええやろ」
「いや、いらんいらん」
ここまでやってしまうとさすがに!ごめんねオトン。
と思った刹那。オカンが
「はい、ビール」
とビールをもってくる。
「だからいらんって!今日本番やって!」
久しぶりに帰るとこういうやり取り。
THE 渡家。
愛情の深さよ。
有り難いよね。
Photo by Becca Tapert on Unsplash
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