人間関係の揉めごとの8割は「見誤り」からきてるんじゃないか?を考える

見誤り。

最近ワタリの頭の中によく登場する言葉。

人間関係の揉め事の多くはこの「見誤り」によって起きてるんじゃないか?と考える。

人と関わっている中で、相手に「なんでこれをしてくれなかったの?」「あれだけ言ったのに!」となっているとき、それは見誤っている可能性がある。
でも「見誤ってるな〜」という考えになかなかその時はいたらない。
もし相手を第三者のような外からの視点で見ることができていたら
「あの人、それできない人じゃんね」とか「よー見てみ、あの人やで。失敗する可能性あるやろ。ありまくるやろ」なんてことがわかったりするんじゃないか?って思うんです。

この「見誤らずにその人を見る」ことが難しいのは、その人を「見る」とか「見抜く」以前に自分のルール(それはやって当たり前でしょ?チームなんだからとか、仕事なんだからとか、そういう役職なんだからという)、自分の常識を優先していることが多いからだと考えます。

与えられたことをちゃんとやらないとダメ。
皆ができていることができなかったら人間失格。
皆同じような能力が求められたり、答え重視の世界だと「その人を見る」チカラは衰えて(または鍛える機会がなさすぎて)、自分の当たり前を優先するのは当たり前なのかもしれません。

そうやって「人を見る、見抜くチカラ」が衰えたらどうなっているのか?

これが戦国の時代だとしたら、あきらかにチカラなく、人を束ねたり鼓舞することができない人間を将軍に任命しちゃったり。秒で負けるよねその戦。決めた軍師、めっちゃ責められるよね。

でもそういうことが起きている。それでめっちゃモメている。

そもそも見抜くもなにも「できる人がいない」っていうことはあると思います。
となると、いる人の中で誰かがその役割を担わないといけない状況になる。
その場合でも「適任者がいないけど、この中でやってもらってうまくいきそうなのはこの人」ということを見る人が必要。うまくいけば、担った人がメキメキと頭角を現す場合もある。
また人をしっかり見た結果「ここにはいない」ということも見抜くことができますね。(その場合は外に開拓しにいくしかないと思うので、開拓力も必要)

例えば「七人の侍」。
野武士が村を襲ってくる!ってなったときに「侍を探しに町へ行こう」ってならず今いる村の人間だけで「おめー一番喧嘩強いんだから侍やれ!村守れ!」ってなっていたら秒で全滅するよね、その村。

タイトルも「七人の侍もどき」ってなって5分で映画は終わる。

でも村長の見るチカラがあるから「村を出て侍さ探すだ」となる。
「でも金にもならない。名誉にもならない。そんなこったに侍がチカラかすわけね!」と村人のリアリティたっぷりの意見にも
「腹減った侍探すだ。腹いっぱい食べさせるっていえ。熊も腹が減ったら山から降りてくるだ(ばばーん!)」
この村長の眼力によって物語は動き名作が生まれたわけです。

見抜く村長がいなかったら「七人の侍もどき」になる。
でも世は見抜くチカラがない世界。その世界の中でよくあるのは、侍を割り当てられた人に対して「ねぇ!なんで負けてんの!?侍なんでしょ?!」とか言われちゃう。
「なんでこんなことになったの?!私ちょっと斬られちゃったんだけど!ねぇ!守るのそっちの役割でしょ!この責任どうやってとるの?!」なんてことが起きる。
それはその人を見ずに「役割」やその人の「常識」で見てるから出てくる言葉。斬られちゃったら無理もないけどね。

戦国の軍師や総大将のように「見抜く力」が必要だ。

人を見誤らず見抜く力があれば余計な揉め事を減らすだけに留まらない。
相手を見抜きサポートすることも任せることもできる。

相手を見てたらわかること。
その人が慣れない中でやってるって。ぜったいに全部任せていたらダメだって。
じゃあ自分はどう動けばいいか?って考えることができる。
チームとして、会社としての目的を達成するために何ができるのか?を考えて動くことができる。
そこまでいかなくても、慣れない人を応援することができる。
これがマニュアルや役割優先だったらそれを見ないし考えない。

また

その人の能力が発揮される場所がわかったり作ったりできるかもしれない。(もちろん最終的に輝くかどうかは本人次第だけど)

うまくいけば充実感を得られるし、パフォーマンスもあがる。最高やんね。

また逆もしかり、よく見るから「本職の侍じゃないことに言い訳してハナから逃げてる人」もわかる。そしたら、この人に任せてはいけないと分かる。どのみち正しい対処ができる。

相手をよく見る。見抜くまで看る。
それには効いてくるまで聞く力もいる。
自分の色眼鏡で見ずに相手に触れる能力は即興をする身体そのもの。

レッテルにまみれた人間通しのやり取りは役割という正義風の刀を振りかざす。平気で人を斬る野武士と変わらないんだ。(野武士みたことないけど)

相手を見誤らずに見抜く、見切るチカラ。

どうやって鍛えていくのか?
それは日々トレーニングしていくしかない。
たくさん見誤り、振り返り、またトライする体験をどれだけしたか?

即興ワークショップはそういうトレーニングもやっています。

即興で人と向き合うことで色々浮き彫りになります。
色眼鏡の自分に気づき、外した世界で相手と本当に呼応する関わりとは?
レッテルから外れるツールの1つとして体験してみてください。

村人「村長最後はワークショップの宣伝でねぇか!」
村長「んだ。それでええんだ。大事なことだ」

ばばーん。完

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2021年ロクディム単独公演オンデマンド配信一覧

【ロクディム第19回東京単独ライブ「玄天改軌」】
配信期間:〜2022/1/10
料金:3,500円
収録映像:公演本編約60分&特典映像ロクディムのコメンタリー

[公演について]
公演3日前に有観客から無観客に急遽変更になった、原宿クロコダイルでの無観客収録ライブ。即興芝居なのか!?ドラマなのか!?はたまたバンドなのか!?無観客を逆手にとったこれまでにないロクディムが見られるこれまでにない公演。
購入、配信はこちら→https://6dim.com/2021/haishin-gentenkaiki.html

【ロクディム名古屋単独公演「LIVE」@大須演芸場】
配信期間:〜2022/1/10
料金:3,000円
収録映像:公演本編約100分&特典映像ロクディムのコメンタリー

[公演について]
2020年「中止・延期」せざるを得なかった名古屋『大須演芸場』の公演。
今年10月23日に遂に開催できたロクディムの久しぶりの有観客公演。
名古屋の演芸の中心である「大須演芸場」でのリアルな笑い声と拍手と共に一緒にお楽しみください!
購入、配信はこちら→https://6dim.com/2021/haishin-live.html

【ロクディム Japan Tour Project IN三重県桑名市「ただいま。MuGicafe2021」】
配信期間:〜2022/1/10
料金:3,000円
収録映像:公演本編約80分&特典映像ロクディムのコメンタリー

[公演について]
2020年、予定していたもののコロナ禍の影響で「中止・延期」せざるを得なかった桑名公演。
会場・MuGicafeの建物全体を使って進む即興芝居。
MuGicafeならではの親密さと一体感を大切に挑んだロクディムの新スタイル公演。『即興×有観客×配信公演のハイブリッド公演!』
購入、配信はこちら→https://6dim.com/2021/haishin-tadaima.html

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