自分でやりたいんや!自転車パンク修理の旅から得た「最高の学び方」

自転車がパンクした。
まだ買ったばかりで数ヶ月しか経っていないのにパンクした。

でもこれはワタリにとって「ちょうどいい」ことなのです。

チャリ旅をしようと思っているワタリにとってパンク修理なんてのは朝起きてコーヒーを入れる前でやれるほどに(朝飯前って言いたい)余裕でできるレベルになっていたい案件。
だからパンク持ってました!ってわけなんです。

やり方は完全に我流で(YouTubeなんてみつつ)!
工具はホームセンターでキットを買って、
時間をつくって、自宅のマンション前にてスタンバイ。
しかし動画の手順通りで進めていこうとするも、まず道具が足りないことに気づく。

キットは買ったけどチューブに空いてる穴を確認するためのバケツがない。
「バケツがなくてもできる方法はあるんじゃないか?」と考え、詳しいT氏に聞いてみる。

「なくても洗剤があればできますよ」

洗剤を塗って泡がでたところが穴が空いているところだという。なるほど!

実際にやってみる。
しかし、どうにも泡にならない。
あれ?全然泡でないやん。
手で触ってチューブをみる。
穴・・・・あいてなくね?
空気を入れてみる。

しっかり空気が入った。

え?!

なんやただ空気が抜けていただけかいな!と思って出したチューブをタイヤにいれようとする。が、ここでめっちゃんこ難航する。

タイヤが硬い。とてつもなく。はじめて女子に告白した中2のワタリくらい硬い。
YouTubeでみているとなんとも柔らかくペランってめくっているんだけど、そんなことできるわけがない!っていうほどに硬い。
キットにあるテコ入れできる棒を駆使してなんとか入れていく。
これに2時間くらいかかったとおもう。そら告白も失敗するわ。

とにかくもとに戻った!良かった!ただの空気が漏れただけで。これでまたサイクリングライフがスタートさ!

次の日。

タイヤがペッチャンコなっていた。失恋したあとのワタリみたいだった。

え?!抜けてるやん!

やはりどこか穴があいている。

今のワタリのレベルだと洗剤で確認するのは難しいと判断。バケツを購入。(これもT氏経由で買ってもらった)

バケツが届いてさぁ2回目のトライ

チューブを取り出し水を入れたバケツに突っ込んでみる。

ぶくぶくぶく

空気が漏れている場所発見!あった穴!

専用の糊を塗る。30秒まつ。穴を塞ぐゴムをつける。
再び水につける。空気が漏れない。よし!
またチューブをタイヤにいれる。全然入らない。とにかく硬い。高2の修学旅行のときに女子に告白したワタリくらい硬い。

2時間後。なんとかはいった。よしあとは空気をいれて完成!

空気を入れる。

シュー。

え?

シュー。

なんか音しとる。

シューーーーー。

空気が漏れとるやん!

なんで?え?と思いつつ、この日はタイムオーバー。ラブ・イズ・オーバー。告白も失敗。そら次の日、クラスの女子がワタリをみてヒソヒソクスクスするわ。

3回目のトライ

チューブを取り出す。もう慣れてきてる。
バケツに水をはって、チューブを突っ込む。ぶくぶく。あった。

違うところに穴が空いていた。ナンデ?ナンデ穴フエテル?なんで片言?

また糊をつけて30秒待ってゴムをはる。
ふさがった。よし。
そしてまたチューブをタイヤに。硬い。洒落にならんくらい硬い。23歳のときにスターバックスで女子に告白したときくらい硬い。

90分かけてなんとか入れる。良し。
空気を入れる。

シューーーーー。

え!!!!!!

またしても空気の抜ける音。

なんか・・・・。

修理するごとに穴が空くんですけど!

呪い・・?ワタリの・・・。

この日もタイムオーバー。ラブ・イズ・オーバー。そらスタバ出て降ってきた雨にわざと濡れて「失恋した情けない男」に浸るような痛い男になるわ!

4度目のトライ

もしかしたらタイヤの中に硬いものが入っていてそれで穴があいているのでは?
ということで穴を塞ぐ工程の前にタイヤを調べる。
チューブを取り出して手で触ったりする。ない。

バケツ。チューブ入れる。ぶくぶく。あった穴!糊。塞ぐ。よし!これで終わり!

よーし空気を入れシューーーーーーーーーーーーーーーー

・・なんでやねん。

バケツの水。穴が新たに。そして修理したゴムの1つもペロッて剥がれてしまいそこからも空気がシューーーー

シューーーーーーーーー

シューーーーーーーーーーーー

その音は間違いなくタイヤから出ているのだけど、ワタリのほうからも聞こえたのでした。

そう、ワタリの心にも穴が空いたのでした。

よく頑張った。もう良い。もう十分だ。なんでかしらんけど告白したエピソードも披露する流れになってたし。頑張ったよ。

そうだ。

チャリ屋にいこう。

ということで、あいた穴はもう塞がず。もっていこう。

チューブをタイヤに・・・えい・・・えい・・・あれおかしいな。全然入らねぇ。どうやって入れてたんだろ。硬い。硬いんだよ。告白エピソードももうねぇよ!

もう・・チャリ屋にもいけない。

これはもうやつに相談するしかねぇ。

T氏召喚!「いまからいきます」

15分後にT氏がくる。

近くに住んでいる利点!そして優しさ!
慣れた手付きでタイヤを点検。

その後の彼の修理工程をみてワタリが間違っていた点が2つあった。

1点目。
糊!チューブにつけて30秒じゃなくて乾くまで待つ!
チューブを紙やすりで削って凸凹を増やし糊が浸透しやすい状態にする。
くっつけるゴムにも糊がついており、それらが浸透していくのである。圧着するためにしっかりと押し込む。
ワタリは30秒で乾く前に貼っていた。いわゆる糊の付け方をしていた。なのでくっつきが甘く剥がれた。

2点目。
これが衝撃だった。
あの硬〜いタイヤ。チューブをタイヤにいれる工程でずっと泣いていたワタリが目撃したのは
チューブを「タイヤの中に」入れ込む!という技。

ワタリはホイールの溝になんとかチューブを入れて、そこからタイヤをホイールに装着していた。しかし、タイヤが硬い。だからタイヤをもとに戻す時にチューブが挟まってしまう。おそらくこれが「直しても直してもシューが止まらない」原因になっていたと考えられる。

タイヤの中にいれる。

あとで卵で包むんじゃなくて、最初から卵の中に具を入れるオムライスみたいな発想。

「・・・その手があったかーーーーー!!!!」

と叫んだのでした。

しっくりくる学び方

今回の経験。
学びの方法としてとっても良い。とワタリは思ったんです。
たかがパンク修理。されどパンク修理。
それに叫ぶほどに衝撃を受けたんです。
それは何度も何度も自分の手でやってもうどうしようもない!わからない!!ってなった先の「お手本」だったから。
なるほど!とものすごい合点がいく。

このまるごと学べた感覚っていうのは

「自分でパンク修理できるようになりたい」

というワタリの強めの目的があって。
その目的の強さが、人に頼らずに自分で調べて自分の手と頭でいろいろやって試行錯誤させた。
で、どうしても上手くいかないから先輩や先生に聞いた。もう渇望してるんです。どうしたら??!って。

この状態だから「聞く」が「効く」ことになるし、先輩の動きを「見る」から「看取る」になる。

それを身を以て体験できたことが最高に良かった!

ということで(なんや言うて最終的にT氏のお力を借りてるんだけどね)ようやっと!!

チャリが直った~!!!!!やったー!!!

その日、夜中までMTGしたあと、チャリに乗り颯爽とコンビニに行ったそうな。サイクリングライフ!またはじまります!

めでたしめでたし。

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