自然にシャウトした

11月14日に出演した「パラシュートセッション」の話。

補足:月見ル君想フ名物企画パラシュートセッション。
フロアーで2バンドが向かい合わせにセッティングをして、1曲ずつ交互にお互いの曲を演奏する予定調和一切なしのリアル対バンイベント。
客席は周りを囲むように配置(普段のステージも客席になります)、アーティストと同じフロア、ステージ上、2Fの3方向からお楽しみ頂けます。
頭上には巨大なパラシュートを吊り、普段とは全く異なった空間演出を行います。

普段はミュージシャン同士のセッション。でもこれはミュージシャン(F.I.B JOURNAL)×ワタリ(即興芝居)+原田茶飯事(ミュージシャン)+熊谷拓明(ダンサー)という異色の組み合わせ。

実現のきっかけ

2016年まで月1回ヒトリワタリをやり続けた後。2017年はミュージシャンとやりたい!という想いがあり、公私共に付き合いのある原田茶飯事氏に相談したところ、月見ル君思フのスタッフ、タカハシコーキさんを紹介してくれて、ワタリがその想いを伝えたらすぐに反応してくれて、実現したのでした。

1回目は5月に開催。

そして今回。あまりの評判の良さに50回目の記念回にアンコールセッションとなったのでした。

同じ場所で同じメンバーでやる。初回とは違う難しさ。

劇団でもなく全く違う土俵でひた走っているアーティスト同士が全力で飛び込み、飛び立ち、どこに降り立つか分からない。

全くどうなるか分からないという緊張感。

ただお互いを尊敬し尊重する気持ちのみ。

ゆえに何も考えずぶつかったり融合したりして奇跡が起きていった初回。

その融合を知って臨む2回目。

良いというのを知っているだけに出てくるスケベ根性。

あの感動をもう一度体験したいという欲。

即興芝居も同じですが、その心が純粋にそこにいて自然に反応することを邪魔します。

舞台の2日目が良くない可能性があるというジンクスもそんな理由からです。

どうしたらそこを超えようとせず超えていくか?

なんて考えながら小屋入り。

嬉しいのは、メンバー皆が「こないだのことはさっさと忘れましょう」と言い合っていたこと。

50回目のパラシュートセッションが始まった。

唯一変えたのはそれぞれのパフォーマンスエリア。

前回を超えるお客さんの数。

前はステージとして使っていた場所もお客さんで埋まる。

独特の重圧感。

そんな中始まったパラシュート。

感覚として1部は前回の延長線。

分かっていたけど、何か先が見えている感覚。

休憩時。

ワタリの「最初からフルスロットルでやりませんか?」に全員が笑顔で

「いいね」
「うまくやってる感覚あったんだよね〜」
「フルスロットルで行って、あとはどうなるか・・・いよいよわかんないね〜」
「うん、それでいこう」

ジャンル違えどLIVEで生きている人達の共通感覚。

あっという間に同じ方向を向ける凄さ。

2部。

最初から全力。

ハラハラ感が1部と全く違う。

皆が自分のフィールドやキャリアに執着せず飛び込む。


今、必要であれば入り、そうでないなら見守る。

ワタリが喋り、走り、熊谷拓明が踊り狂い、原田茶飯事が弾き語り、F.I.B JOURNALが包む。

そこから、皆がグッチャグチャになり皆で踊り、歌い、芝居する。

ワタリはラップも!自然にシャウトまで!!

「皆で盛り上がろう!それがパラシュートセッションの原点」

お客さんも立ち上がる。

観たことのないエンディングへ。

感想

考えず、目をつぶって全力で走る快感。

空間に乗り、音に乗り、メンバーと交わる。皆で呼応する。

もちろん「あれ?大丈夫?」という瞬間もあり(笑)

でもそれは自分たちが上手くやるという意識化にいない証拠でもあり。

今ここでしか生まれ得ない物語。

ここで生きています!!という叫び。ナマ感。

もう幸せしかない時間でした。

改めて、すごいアーティスト達と一緒に時間を共有できたこと、まじり合えたこと。

また集まってくれた皆様。

なにより、企画してくれたタカハシさん。

ありがとうございました。

大感謝です。

またLIVEのエンディングに

「ツアーしましょう」

と皆の前でタカハシさんが公言したこともあり、そう遠くないうちに3回目があるかもしれません。

出逢いが縁になり、楽しい嬉しいが連鎖していく。

感謝。

F.I.B JOURNAL WEB

原田茶飯事 WEB

熊谷拓明 WEB

月見ル君想フ WEB

photo / 大洞博靖

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