【舞台ブログ】その振り返りがチームを強くする

20190922(日)

3日目が終了。

今日は本番前に急遽「振り返り」をすることになりました。

振り返りは、本番中の即興芝居のやり取りでそれぞれがどう感じていたか?をシェアすること。

特にLIVEがうまくいかなかった時にやると実りがあったりします。

昨日の振り返りは「メンバーの傷」についてでした。

ワタリのプレイで傷をおってしまったことを告白してくれました。

即興は、その場で色んなことを感じながらそれを反映させて芝居をしていきます。

自分から出てくるものをジャッジしたりしていると、その間に、物語が進んでいて追いつきません。

なにか検閲をしていると追いつかない。

ワークショップの場では、「相手のために」とか「怪我しないように」ということを意識付けとして言いはするけども、それも本番では考える暇はありません。

その瞬間の判断の連続があるだけ。

その結果、時々、形としてあらわれるのは、「相手のため」というより「お客さんのため」だったり「全体のバランスのため」に自分がプレイをしていることがあります。

その時に仲間が「・・え?なんで?そういうことを?」となって、傷を負ったりすることが起きるわけです。

それはそのプレイがダメというより、仲間がそういう状態でプレイをしてることを知らないということから、対応が効かず、下手な自意識が発動して

「僕のプレイが良くなかったんだ」という解釈になり傷を負ってしまうということに。

それはそれだけワタリを尊重し尊敬してくれてることだから起きることでもあります。

でも、それが下手に機能すると

自分のプレイが合ってるかどうか?ワタリの顔を伺ってしまう。

ということになってしまう。

そんなのどっちにとっても良くない。

ということは重々分かっている。

でも、即興の監督的な立場にもあったりするからそれになりやすい。

ここのバランスをどう取るか?

だからこの「振り返り」はとっても大事なわけです。

ここで大事なのは、

「こういうことになったから、こういうふうにして欲しい」

と、相手に求めてしまうこと。

そうすると変な制約が出てしまうし、余計に相手を「伺う」ことになってしまう。

大事なのはシェアすること。

相手の状態に耳を傾けること。

また、その時はとっても繊細なことを言葉にするし、それもなかなか普段からやってるコミュニケーションでないので、話すのは勇気が必要だったり、全然うまく話せてなかったりします。

時によってはその時の言葉が原因でより関係がこじれたりすることもあります。

とくに今回は第3者としてでなく、傷つけた当事者だったりもするからこの時の傾聴というのはかなり難しい。

でも、とにかく相手に耳を傾ける。

それがなかなかできず、こちらも感情的になったり、言葉に引っかかったりします。

それでも、この言葉の奥にあるのはなんだ?と聴いていく。

大事なのは、いかに関係していくか。

蓋をせずに注意深く聞いていく。

すると「あぁ傷つけちゃったんだな」というのがわかる。

その心をもって真摯に向き合っていくと話し終わったときにはもう、修復しているときがあります。

「うん。もう大丈夫」

こういう振り返りがチームが強くなっていくために必要だったりします。

また話が終わって「ごめんね」と言い合ったり。

大の大人がそういうことをしているのって素敵やんとワタリは思います。

またその関係の中でバランスを取りながら、プレイする。

それも考えたりジャッジしている暇はないので、「そういうバランスの中でプレイしていた」っていう状態に自分をもっていく。

昨日の公演はどうやらとってもバランスの良いものになったようです。

そんな関係まるごと作品の中にいれてお届けする「ヒカリ」。

今日は今日の風が吹きます。

東京は台風の影響で風がビュービュー吹いてます。

そして今日が東京の千秋楽です。

来週ある広島公演も視野に入れつつ、まるごと無我夢中に行っていきます。

飛び込みも歓迎!

今日も新宿シアターブラッツへ。

詳細&申し込みは以下より!

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