2019年10月30日(水)
その記事は渡猛がシルディ・サイババに逢うべくシルディ村にいったインド旅行記を綴っております。
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朝、目が覚める。
視線だけ移動させると、隣のベッドではFくんがもう起きていた。
ベッドにいて上体を起こしていた。
その時にワタリの頭にふと
「さて!フミオくんは何時に起きたでしょうか?」
という言葉が聞こえてきた。
え?
明らかに自分の言葉でない感覚があった。
これがワタリが確実にかんじることができたババの言葉。
「え〜〜これ〜〜?」ってなる。
なんでTVのクイズ番組の司会者みたいなテンションで?
どんなババなのよ。
でもその言葉で笑ってしまった。
だから、自分の言葉ではないとわかる。
それをすぐにフミオくんに伝える。
Fくん「えーそれめっちゃ面白いですね」
なんでなんだろうね〜なんて話で盛り上がる。
身支度して、ホテルの1階におりて朝食。
朝食もバイキング。
美味しいものばかり。
生はさけたほうが良いって警戒していたが、フルーツも食べられた。美味しかった。
その朝食の時に今回のツアーで最高齢のHさんが同じ部屋にいるTさんに「もうねボッコボコにされたの」と言う話をきく。
このボッコボコっていうのは、実際に殴られたとかでなく、言葉の話。言葉でボッコボコにされたと言う。
Hさんは娘のCさんと親子で参加している。
初日のデリーの時に部屋割りされた時、親子じゃなくHさんはTさん
と共にすることになった。
「きっとこれに意味があるはず。でも無理だったらその時に変えましょう。ひとまずやってみよう」と奈良さん。
心配そうな顔をしていたHさん。
そのHさんがなぜか笑顔で「ボッコボコよ。ボッコボコ」と言っている。
Tさんに今までの自分の人生を全否定するくらいのことを言われたらしい。
Hさん「2時過ぎ?くらいまでボコボコよ。でもね、何も考えられないくらいのショックがあったんだけど、うん、そうか〜ってなってるの」
この日の夜の振り返りにも、いや、このあともHさんはこの時のことがターニングポイントだったと言う話をしてくれる。
ボッコボコにされたあとでも自分は、お腹がすいたら食べるし、色々うごいて生きている。
「なんだかスッキリした」
「生まれ変わったような感覚なの」
という言葉が彼女の口から出ていた。
そしてHさんは日に日に元気にパワフルになっていった。
それってすごいなぁと感じる。
長く生きれば生きるほど手放せないことがあると思う。
手放したくてももう手放せない。
それは相当に強い意思でなければ、勝てない。
頭で「自分のここ、良くないんだけどな〜」って理解していたとしても勝てない。
それをHさんは手放した。気持ちよく。清々しく。
詳しい顔の頻度が少なくなってニコニコが多くなっていった。
あぁ、手放すってこういうことだよなぁと。
人の言っていることを受け取ることはできる。もちろんそれもできない人もいるけど。ひとまず受け取ることはできる。
Hさんは受け取るでなく受け入れた。
自分の中にいれた。そして変化した。
Tさんの無理やりではここまで変われない。
Tさんもすごいパワーを使ったんだろうし、Hさんもすごい意思で受け取ったんじゃないかな。
そんなことを思った。
もうこれはただの旅行ではない。
皆の意思と、昨日の振り返りの時にAさんが言った言葉を引用するならば「ババ的なサムシング」の大きなチカラが皆に降り掛かっているような感じ。
今日もまたババのところにいく。
昨日買ったインド服に着替えてでかけることにした。
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