【インド旅行記】シルディ・サイババに逢いにいく〜12〜

その記事は渡猛がシルディ・サイババに逢うべくシルディ村にいったインド旅行記を綴っております。
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【インド旅行記】シルディ・サイババに逢いにいく

いよいよシルディ・サイババと近くでご対面

昨日の夜に奈良さんから「とにかく願っていい。自分のぜんぶを置いていけという人だから」という話から

ワタリは「できるんか?なれるんか?あなたみたいになれるんか?なれるならなりたい!」って願おうと考える。

行列に並んでいて近づけば近づくほど、その欲求は高まっていった。

そのあと、何気なく前に抱えていたボディバッグをポンポンと叩く。

その時にびっくりするくらいこみ上げた。

涙がでた。 え?なんで?

このカバンの中に入っているのは家族やロクディムの写真。

大切な人の写真を入れておくと良いというので入れていた。

それがなぜか引き金になったみたいだった。

そんな不思議な感情が起きながら、行列はさらに密度を増す。

最後は一列にならないとダメだった。

一列にならないとはいれないレーンが4つくらいある。

皆、同じレーンに入れるように、またはぐれないように必死に手をつないだり前の人の肩に手を置いたりして繋がっていた。

そうないとバンバン横からはいってくるからだ。

なんとかレーンに入れるように固まる。

レーンにはいるとき、皆がぐちゃーってなる。

パッとみると、Mちゃんが色々な人に押しつぶされそうになっている。

危ない。

それを助けようとグッとMちゃんの身体を押した。

その反動でワタリが列から外れた。

あっという間に他の人列に飲まれ、ワタリだけ別のレーンになった。

あれだけ列から外れるなって言ったのにハズレてしまった。

1人になった。

しかし

それがとっても良かった。

とても静かで心地よい。

1人で始めろと言われているように感じた。

そのレーンを出ると、すでにレーンを出たFくんがまっていて手招きをしている。

そこに向かって皆と合流。

「愛する人達のために あなたが1人から はじめなさい」 

そんな言葉が聞こえた。

ワタリが勝手に思ったのか?ともおもったが、

とっても嬉しい言葉だったからそのままに受け取る。

前をむくと大きなシルディ・サイババの像。

ババの像を囲むように柵がある。

その柵の内側にはお坊さんが何人もいる。

そのお坊さんに自分のカバンや写真を渡す。

そうするとお坊さんがババの足もとにそのものを掲げる。

そうすることで、ババのブレス(祝福)がもらえる。

ブレスをもらったら、そのままババの像の両脇から外に出ていく。そういう流れだった。

ババをしっかり見る。

何かこみあげるものは確かにある。

でも列がどんどん流れていくからそこまでじっくりはできない。

通りぬける時に皆、柵から手を伸ばしてババの足に触っている。

ワタリも触りたい。

もう貪欲だった。

なんとか手をのばす。

しかし、ワタリの腕は短い。テディベアと同じくらい短い。

届かない。

必死に伸ばす。

あと1ミリくらい。冗談抜きで1ミリくらいの差で届かない。

後ろから押される。嫌だ。触りたい。

ちょっとジャンプ。

最後の最後でなんとかタッチできた。

通り抜けると、ババの背中にあたいする壁にむかって、祈っている人がたくさんいる。

祈りは、地面に額をつけて拝む。

ワタリもする。

そのまま出口へ。

進むと、出口ゲートがあって、そこに係の人から、小さいドーナツみたいなやつが入っている袋とババが出して炎(っていう話があるのね)からできた灰を小さくパックにしているものをもらう。

もらうときに向かいのおばあちゃんが灰の袋をたくさん取ろうとしていて、係の人ともめていた。

「1人1個やー言うてるやろボケ!」

「なんでやねん!もう少しくれや!」

言葉は理解できないがきっとそういうことだろうと推測。

その揉め事の中、危うくワタリは何ももらえないところだったが、なんとかもらう。

もらったあと、あのおばあちゃんにあげれば良かったな、なんて思う。

兎にも角にも、シルディ・サイババに、逢った。


ワタリ

ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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