【インド旅行記】シルディ・サイババに逢いにいく〜8〜

2019年10月28日

タクシーでシルディ村に入り、宿泊するホテルについた。

クラクションの激しさもあり、アトラクションに乗っているような体験。

運転手さんと握手。

ホテルのロビーで皆集まる。

フロントにはシルディサイババの絵がある。

またロビーにモニターがあって、なんと画面には、目的のシルディ・サイババの像がある場でダルシャンをやっている様子が生配信されている。(あとで分かるけど、町のいたるところにこの「ババモニター」がある)

庭にはプール。

ここらへんでは最上級のホテルらしい。

奈良さんからこれからの流れについての説明。

まず部屋にいって身を清めてください。それからサイババに挨拶に行きましょう。

ということでFくんと部屋に。

4階の部屋は昨日のデリーのホテルとは打って変わってカビ臭くないし、窓の眺めもいい。

トイレも流していいやつだった。

それぞれ交代でシャワーを浴びる。

またペッペとシャワーから口に入るお湯を、タバコ吸い始めてのヤンキーみたくこまめに吐きだす。

支度してロビーに集合。

携帯もカメラも持っていってはいけない。

さて、いよいよサイババに会いに。

15人が列になって、歩いて進む。

もう外は暗かった。

歩き始めてすぐだった。

ポツポツから土砂降りの雨へ。

雨宿りしてみて少し和らいだ時に進む。

でもどんどん激しくなっていく。

しまいには雷まで。

結果、通り沿いにあるカフェにはいる。

チャイをいただく。

チャイが全員の分でて、最後のMちゃんがまだ一口くらいしか飲んでないとき、 雨がおさまってきた。

「はい!今!いきましょう!」と奈良さん。

Mちゃん慌てる。奈良さんなんとか飲み干して欲しい。

カップをほかに移して温度を冷ましたりしてなんとか飲む。

出る。数歩歩く、また豪雨。

店にもどる。

「またチャイを!」

またチャイを飲む。 もう笑うしかない。

こういうのがもう面白い。

あとで聞いた話しこれは恵みの雨だったという。シルディ地方は今年は雨があまり降っていなかったようだ。

2杯目のチャイを飲んで、いよいよ出発。

夜の道を歩いていく。

大通りにでる。

たくさんの人、人、人。

大聖堂みたいな場所につく。

ここ。この中にシルディ・サイババがいる。

建物の中に入る前に、靴を脱ぐ。

雨の中、石畳。裸足になる。

道行くおじさんが痰とか鼻水を威勢よく出している。

少しの抵抗感。

でも少しだけ。

履いてたサンダルを脱いで列に並ぶ。

今日はお金を払って近くまでいくわけでなく、遠くから挨拶だけにすることに。

中に入る。

ひろーい空間の中、たくさんの人がいる。

その空間の1番奥に、いた。

シルディ・サイババ。

モニターにうつっていたシルディ・サイババ像がいる。

その像の下にシルディ・サイババの御遺体があるという。

初めて逢った時の感覚はなんだろう。

静かな感じだった。

ただ、見た。

そして空間が、感じたことのない密度があった。

神様が当たり前にいて、神様にお祈りするのが当たり前。

世界中から信じている人たちが集まっているからなのかもしれない。

100年前に実在した人。

そのひとの「あり方」によってできたもの。

両手をババに向かって掲げてみた。

熱いものが入ってくる。

言葉にできない経験。

気づくと後ろのほうにも小さなババ像があった。

そこでも祈ることができる。

そこにも挨拶して、1番後ろのちょっとした空きスペースに皆で座り込む。

ババがいる空間を味わう。

そしたら

急に犬があらわれた。

こんなに凛々しい犬を見たことがない。

スラッとしていて、静か。

犬はこっちの輪に入ってきた。

女性たちが気づいて、触っていく。

奈良さんも犬を発見して「お〜」となってる。

皆が犬を囲んで、有り難く触る。

ワタリはなんとなく気後れしてしまった。

まぁ触らなくてもね。目的はババだしね。

と、思って正面にいるババに意識を向けようとしたら、

奈良さんが少し真剣な顔でワタリに手でこいという。

近寄る。

「犬に触りなさい」という。

皆の中にはいって触ってみる。

ワタリの存在に気づいた犬はなんとこっちに近づいてくれた。

それが嬉しかった。

本当に凛々しかった。

神々しかったといってもいい。

「触って〜!」ではなく「どうぞ」という感じ。

有り難く触らせていただく。そんな気持ちになる。

けっこうな時間、犬は輪の中にいてくれた。

そして、「もう大丈夫だね」というように移動していった。

その間、たくさんの人が出入りしてうるさかったのに、人の出入りもほとんどなかった。

あとで奈良さんが「ババの化身がいたるところにいる。犬はとくに神聖とされているからね」と教えてくれた。

また少しお祈りして、外に出た。

雨がまだ降っていた。

近くにあった天井がある吹き抜けの広場にいく。

皆がその天井に入った途端、とんでもない豪雨になった。

雷が直撃するんじゃないか?っていうくらいの音。

光った瞬間にバシャーン!となる。

広場にあるババモニターも1回停電になった。

皆が雨宿りしている。

とんでもない人になった。

しかし、そんな人がたくさんいる中に子犬がいた。

安心して熟睡している。

あまりの雨に石畳が川みたいになってくる。

そんなのお構いなしに子供たちが走り回っている。

ワタリたちの間でかくれんぼしている。本当に楽しそう。

物乞いもいる。 カードを買ってくれと言ってくる。

もうグッチャグチャ。

これがインドだ!味わいな!って言われているようだ。

雨が少しやんだころ、デニッシュさんがトゥクトゥクを呼んでくれた。

それに乗り込りこみ、ホテルまで戻る。


ワタリ

ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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