同じ表現でも共通言語があるわけじゃない。他ジャンルでも共鳴できる嬉しさ、面白さ。

昨日のワークショップはダンサーの宮河愛一郎くんが初参加。

実は10年くらい前にロクディム(と前身のコメディストアジェイのメンバーも一緒に)が新潟でやったライブからの繋がりと聞いて驚いた。

縁が回り回ってここでちゃんと出逢う。嬉しい限り。

基本のやつをやりながら、進める。

新しい人が来るとき、改めてインプロの説明をするのだけど、できるだけ今まで参加している人にも刺激があるように毎回違うエピソードを言ったりするように心がけている。ワタリにとっても刺激になる。

最後は一組ずつ、90秒のシーン。

終わって、一人一人に時間をかける。質問したり、掘り下げたり。

どういう状態だったのか?どう感じたのか?

自分がどこにいて何をして、何を言っているのか?を自分で分かっていないと、ただただ流されていくときがある。それはいい流れのときももちろんあるけど、自分で気づいていないから身になっていかない。だから気づいていくっていうのがとっても大事。

自分の打ったボールがどこに飛んでいっているのか?を見ていく。

その方向に飛ばしたかったのか?そういう話を確認していく。

ワタリは、その時その時、その人の言動や雰囲気にフォーカスする。ずっと繋がったままだからこそ、気になったり、感じたりすることがある。

そのちょっとしたところを糸口に、その人の今を見つける。

「学びたくて吸収したくてやりに来ているのか?」「ただただ日常の延長の惰性なのか?」どちらが良いということでなく、その自分に気づけているのか?で、自分はどうしたいのか?

そんな話がたくさん出る。

今日は、即興芝居が終わったあとの、自分の振り返り方の話がでた。

自分は何がしたくて、それにあっている行動をしているのか?そうじゃないのか?そういうことを自分で見れるようなっていけるように。振り返りの話をする。

自然な自分と、惰性な自分はまったく結果が違う。

ただ、聞いている本人が無自覚に「惰性な自分」だとこれまたなかなか話がはいっていかない。

でも今回は入った。その人の意識が起きていく。

即興をやって、振り返りで、コツコツと掘り下げると、色んな自分に直面する。

その中で「ガツーン!」とやられることもある。それが良いんだと思う。

その人は、その後、奮起し勇気をもって臨んでいった。

だからとっても良い時間になった。

同じ人間でもまったく違うプロセスと結果になる。

ワークショップ終わりで飲み。

プレイヤーとしてもコーチとしてもダンサーである愛ちゃんはバカボンドの話しを引き合いに出して、ワークショップでやっていることの奥深さを感じて語ってくれた。

畑が違っても共通の言葉をもっているようにわかり合える。

逆に同じ畑でも全然わかりあえないこともある。それはとっても興味深いこと。同じ言葉も持っているようで実は全然伝わらない。

もちろん言っている言葉は理解しているけど、そういう表面のことではないんだよね。

自分で立ってやっていたら、自分の道を進んでいたら、同じように自分の道を開拓している人と共鳴できる。意識のレベルによってもちろん共鳴できないこともあるけど、実感として他ジャンルでも、開拓し、自分の最前線でやっている人と繋がりあえる人が多いことを先日の「段差@踊場」で実感した。それは垣根を超えた嬉しさがある。

分かり合えないことを寂しがるより、そういう人たちと一緒に楽しいことをとことんやる。それに尽きるなって思う。

そんな当たり前のことを実感できた。有り難い。

宮河愛一郎氏と。


ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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