【インプロWSブログ】良い瞬間を捕まえるのはなぜか?

「失敗から学ぶ方がわかりよいと思うのですが、渡さんはワーク中に良かった点を振り返りで話をさせる事が多いように思います。それが何故なのかを知りたいです。」

という質問を受けた。

なるほど~と思い、返信ついでに、なんでそうしているのかの経緯やら思いをブログにも書くことにした。

「自分の中の嬉しい楽しい気持ち良いを振り返ってみて。その瞬間を心の写真や動画で撮って覚えておいて」とワークの中でよく言う。

自分がうまくいった感覚を大事する。自分にとって「価値がある」瞬間をいつまでも覚えていて、それをまた再現する。これってワタリの中では当たり前のことなんだけど、ワークを20年ちかくやっていくとそれがどうやら当たり前ではないんだってことを知る。

例えば野球。一生懸命素振りする。その時のイメージはヒットやホームランと思う。で、実践する。うまく行かないなぜだ?と検証しまた実践。
そしてヒットしたとき、ホームランを打ったとき。その宝物のような瞬間を覚える。

なので、ワークの中でも自分の中の「宝物のような瞬間」にまず意識を向けてもらう。
そうすると自分の中の価値が明確になっていく。そうそう。これが好き。この瞬間があるから即興はやめられん!みたいな。
それが自分の「求めていること」なんだと思う。楽しいからやってるという根源。とくに芝居は「PLAY」いわゆる遊び。
共演者と遊びたくて仕方ないっていう身体が基本。※共演者とっていうところが味噌
ところがワークをやっているとそうじゃない人がたくさんいる。

「コミュニケーションが苦手」「ちゃんと芝居しないと」「人前でやる恐怖を克服しないと」だったりする。
もちろん即興でオープンに人と関わるんだから、恐い瞬間もあるけど、その対極にあるめっちゃめちゃ楽しく尊い瞬間もある。そのスリルや一体感が好き。とかならわかる。が、そうじゃない。

そうじゃない人はそもそも楽しいとかワクワクしている感じが出ていない。
表に出ている感じは「相手に無関心」だったり「自分のことだけの探求」だったり「ちゃんとしないとダメ」だったりする。
即興をやっていること自体が楽しい!でなくて、自分をなんとかするための「目的」でやっている。

そうするとその目的を達成していない時は苦痛でしかない。
そうするとその「自分だけ」の目的を達成するために人を利用することになる。
・・・そもそも楽しいはずなんだけどな・・っていうことで、思い出してもらうためだったり「あ!そうそうこれが好きなんだ!」っていうのを知ってもらうために「嬉し楽しの瞬間」を語ってもらう。

自分を認識し、自分を拡張していくために、うまくいかないことを受け止めて修正していくのはその情熱の中でこそ発揮するんだとおもう。
情熱をもち今を楽しんでいる人たちが、より面白い世界をつくるべくチャレンジしていって、その途中で失敗があったらちゃんと受け止めて「だとしたら自分はどう変化できるか?」と建設的に考え、共演者と言葉にしあいシェアしてまた難しくも楽しい世界へチャレンジしていくんだとおもう。

その情熱でなく、自分のことしか考えていない、または認めてほしい!とか自分の正しさを証明したい人は、いたずらに自分を傷つける言葉をいうか、自分は正しいという弁明か、他者への不平不満をいう率が極めて高い。そして自分がそういう姿勢でいてそういう言動をしていることを本人は気づかないことが多い。そうすると会話にならない。時間がいたずらに過ぎる。

そこをどうするのか?と考え、今の段階としては「嬉しいを見つけていく」「自分の情熱に出逢う」ために振り返りをしている。
そして「どうしても疑問になる、次にいけないくらい引っかかっていることがあるときはいつでも言ってね」ということも伝える。

またそもそも自分の情熱を瞬間を見つけ、それが明確になったのであれば、「やりたいことは即興じゃなかった!」っていうことにも気づくと思う。その気づきもいつ終わるかわからない人生にはとっても大事なことだと思う。
目的思考になりすぎて、今を自分を犠牲にして未来の自分に尽くさないほうがいいとワタリは思う。

「いま」の積み重ねが未来になる。

この「目的を達成する」と「何を求めているのか?で生きる」についてはオンライン・サロンで熱く語っていたりするので興味ある人は覗いてみてください。※最後は華麗なる宣伝

目次

渡猛のオンライン・サロン「ワタリーボウヤ・サンガ」に参加してみてください!舞台裏を赤裸々に語ったり、限定の企画も開催したりしております!月額1,000円。


ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。情報はこのブログ、またはメルマガで配信しています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次