Zoomを使ってオンラインでやる「即興芝居(インプロ)ワークショップ」を4月からやっています。
オンライン・ワタリーショップって言います。
良いところはオンラインなので、いろんなところから参加ができるということ。
福岡、北九州、熊本、千葉、神奈川、東京、イギリス、。
ワタリが知っている人も、知らない人も参加したりします。
俳優だけでなく、ただ即興で遊びたい人も、人と話せない状況が続いて辛い人も皆で集まってやります。
いまの段階でワタリが感じているのは
遠く離れていても「心の濃厚接触」ができるということです。
全部が全部じゃないけど、可能なんだということ。
それが嬉しい発見です。
どうやって心の濃厚接触をしているのか。
今日は少しだけ内容に触れようと思います。
内容に触れるのは
「俳優さんがいくところでしょ」「芝居・・できないできない恥ずかしい」「陰プロ?とにかくいかがわしい」「無茶振りされてそれに答えるやつでしょ?嫌い」「なんか無理してハッピーなふりしないといけないいやつでしょ?」「ひげが怖い」
そんなイメージがまだまだあると感じるし、そこを払拭するような活動をそんなにしてなかったと改めて感じるからです。ひげが怖い人はもうごめんなさい。4年に一度くらいヒゲがない時がありますので、その時に逢いましょう。
実際にやるのは、自己紹介から始まって簡単なゲームして、少しほぐれてきたら、2人とか3人の組をつくって(Zoomでも可能なんですね)そこでコミュニケーションとってもらって(もちろんワタリもそこに入ってフォローしたりしなかったりします)、で、実際に設定をつくって演じていくわけですが、ここも「今の自分に違和感がないような設定」を話し合ってつくっていきます。
できるだけ「無理がない」「素直でいる」ことを求めます。
皆でその状況をつくっていこうって話をします。
じゃないと、「一緒に」お芝居なんてできないからです。
なんか不安の中で、即興芝居をするなんてことになると、
「無理して」「頑張って」「その時の空気に必死にあわせて」いくことになりやすいです。
それは楽しい感覚とは程遠く。
それは「演じる」というより「偽る」ということになります。
偽るって、好きじゃない人、興味のない人がたくさんいる仕事先にいる状況に近いんじゃないかと想像します。
そんなことをしてほしいわけでなく、どうやったら皆が安心してリラックスできる状態でいれるのか。
間違ってはいけない。はみ出てはいけない。という世界から、ハメを外して子供のように楽しくいる。
そんな中で「一緒に」遊ぶ。
そんな空気がある程度できた上で、演じていきます。
最近は「オンラインでZoomをしている」設定をそのまま使って芝居をしてもらっています。
設定は演じている人の「本当の話」からつくっていくことがあります。
そのほうが「演じている」ことを忘れて相手に反応しやすいからです。
見られていることも忘れてただただ相手に1つ1つに反応した時、自然と気持ちも動きます。
その瞬間が「心の濃厚接触」です。
遠くにいても心に響く。
フィクションなのに、オンラインなのに、心に届く。
そんなやり取りを体験します。そんなやり取りを見ることができます。
演技を学ぶという要素もあります。
でも興味は「相手と本当に関係する」ということ。
自分の言ったことに反応があるっていうこと。影響があるっていうこと。響きあえる関係があるということ。
不安の中で、身を守っていてはできない関係。
それをつくっていきます。
だから、俳優や表現者という枠を外れて「これってありとあらゆる人にとって価値があって面白いものじゃんね」と思うし、だからこそその探求を15年くらいやり続けられるんだと思っています。
いま、とくに「逢えない」「触れない」という世界になった今だから、よけいに感じられる「心の濃厚接触」。
感動したい。心から感情が動く体験を皆でつくっていきたい。
どうやったら「一緒に」1つ1つのことに反応しあって「共に」つくっていって、笑いあえるのか?
を皆で、皆の身体と心を使ってつくっていきたい。
もちろん、それがなかなかできない時もあります。それがダメなんじゃなく、なんでできないのか?そこから今の自分に気づけたりします。
まず自分と仲良くなること。自分と仲が良いから相手をいれる余裕ができる。
「良い」「悪い」「あってる」「間違っている」という世界でなく、人と関わって、笑い合って、今の自分にたくさん気づいていくことがワークの真ん中にあります。
オフでもオンでも、そんな探求をやり続けている毎日です。
Zoomって録画もできるんですね。
だから、今日はどんなことをやっているのかを少しだけ動画でも載せようと思います。
2人組になって話し合って「Zoomでやり取りしている2人」の関係を決めてやり取りしているものです。
俳優さんもいれば、サラリーマンの方もいます。
作品というわけじゃないけど、こうやって楽しくやり取りしているよっていうことのおすそ分け。
でもここからもっと詰めていって「作品」にすることもできそうだなとZoomの可能性を感じてもいます。
作品としても面白いし、これを演じた皆の感想を聞くのもとても興味深いです。
また、東京にいなくても参加できるから、たくさんの出逢いがあって、そこから色々生まれそうだなってワクワク感もあります。
もっといろんな人と楽しいことができそうだと感じています。
興味がある人は是非参加してみてください。
やってみて思うのは1回のワークで6〜8人くらいがワタリ的にちょうどいいです。
少人数でワイワイしましょう。
申し込みは以下よりどうぞ!
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