マツリワタリ、第5部は笑福亭べ瓶さんがゲスト。
まぁ、劇場に入ってきた瞬間に空気を変えてきます。
例えばね、ワタリがゲストで呼ばれたのであれば、劇場のドアを開ける前にそっとドア越しに中の様子、音とかを聞いたりして、いま入っていいタイミングかな?とか考えるんだけど、皆さんはどうでしょう?
今回、べ瓶さんはね、ドアをバーンってあけて「こんにちは~!」って言いながら空間のど真ん中までダダダ!と入り、その真ん中に立ってから、まわりを観てました。
その踏み込みの速さ。
エネルギーがとんでもないんです。
また落語家さんの喋りは本当にテンポが気持ち良く、ワタリもそれに影響を受けてスピードがあがります。
そしてべ瓶さんはよく笑います。パカーッと口をあけて「カカカカー!」と笑います。
最高でしょ。
そして本番中にも言っていたけど
「ホンマ、この時期にようやってくれますわ。えらい!もうすごい!」
とワタリの今回の決断を応援してくれました。
これってね、ワタリの中でどれだけ嬉しいか。
「難しいねぇ」「よくやるね」などすこし後ろ向きなコメントもあったり、また少し距離をとって「頑張って」という人はたくさんいます。そのどれも正解で、どれがダメっていう話じゃなくてね。
そうでなく「よくやってくれた!」「やるべきです!」と言葉にして伝えてきてくれた人はべ瓶さんで2人目でした。
それが、その心が本当に嬉しく、書いてる今も泣きそうになります。
本番の構成は最初にべ瓶さんに短い落語をお願いしました。
マツリワタリ2020の中ではじめて客席でみる景色でした。
その時にものすごく感じたのはべ瓶さんの大きさ。
とくに声。
そうだ。この音量だ。人を巻き込み、陽のパワーで包むのはこの音量が大事なんだ。
また、お客さんとの向き合い方。その濃度。
表現者としてものすごい大事なものがつまりまくっておりました。
そのあと、ワタリのヒトリワタリをやるときも楽屋から「カカカー!!」と笑い声。スケールよ。サイズのでかさよ。
そんなべ瓶さんとだから、無茶ができる。より一緒にどうなるかわからない世界に旅立てる。
ワタリもべ瓶さんもやったことがないシェアード落語を提案。
「うわ~!ドキドキする~!」
とお互い言いながらなかなか始めないw
楽しすぎました。
あっという間に終わり。でもこのあっという間が良い。
無料でべ瓶さん味わえるなんてなんて贅沢なんだ。
皆さんぜひみてください。
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