2020年のロクディムライブ初めは仙台でした。
文化庁の【芸術家の派遣事業】として行ってきました。
昨日は小学校低学年の子たちに。
今日は児童館にて。
子供たちと一緒に作り上げるライブ。
会場の入り口にはロクディムを歓迎するお飾りがありました。
「この人たちは話を聞いてくれる」「声を出してもいいんだ」
そういう「安心感」のある場作りや関係が、どんどん子供たちを元気にさせる。
「いつもはすぐに『もう帰りたい』という子が90分ずっと集中しててびっくりしました」
「最初は隅のほうにハズレていた子が、どんどん近くにいって笑ってました」
「たくさん声が出して感情も動いたからか、いま、お昼ご飯ものすごく静かに食べてます」
先生たちのライブ後の感想がまたロクディムが何者なのかを教えてくれます。
そして毎日顔を突き合わせている先生たちは、ロクディムと対している子供たちの反応を見てまたいろいろ考えるきっかけになっているようでした。
「話を聞いてくれる場所がない」
という言葉が今日でました。
いろんな事情があって、なかなか聞いてくれる人がいない。
そうするとどんどん閉ざしてしまう。
表情もなくなっていく。感情も。
あらためて大事なことだ。
聞く。聞くから効いてくる。
あなたから出てくることを無条件に受け止めてくれたり寄り添ってくれたりする人や場。
そんなのは子供だけのことじゃない。
皆にとって必要だ。
誰にだって必要だ。
そんなの皆知っていることだ。
でもなかなかそれができないときがある。
とくに近しい人であったり、多くの時間を一緒に過ごしていたりするとできなくなることがある。
正面から向き合えなくなっていく関係だってある。
忙しいときだったり、小さな誤解だったり、不用意な言葉によって、大切にするという気持ちがなくなることもある。
近ければ近いほど影響があるから余計になりやすいのかもしれない。
でもそういうときっていうのは、「あなたは何者なんですか?」という問いを自分にする良いタイミングでもある。
自分がブレたときに戻りたい自分を教えてくれるきっかけになる。
どんな自分になりたいんだろう?
穏やかにもっと優しくもっと大きく、でも自分を犠牲にしないで、楽しい時間をともに作れる人に。そんな人にワタリはなりたい。
「えっとぉ、今日はぁ、わたしたちのためにたくさんの劇を・・ふふふ・・くくく・・してくれて・・面白かったです!(爆笑)」
ロクディムの前に立って感想を伝えてくれた子が感想を言ってる途中で爆笑する姿。
嬉しくってありがたくって、なんだか幸せで。
それが一つの指針に。行くべき道を照らしてくれるような光に感じました。
ワタリのこと、ロクディムのこと、もっと知ってもらいたい。
そんな欲求を抑えることなく発信していこうと思った2020年最初のライブでした。
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