効いてくるまで聞く「振り返り」

オンライン・ワタリーショップ。
今日はシーンをやったあとの「振り返り」について掘り下げていくことになった。

即興芝居が終わったあと、それぞれがそれぞれの主観を聞いていくのだけど、それを聞いて「なるほどね」だったり「うん」だったり「そうなんだね~」で終わっていたりすることが多いことに気づく。

で?それがどうなんだ?というところにいかない。

その様子をみていて、会話を育むことが必要なんじゃないか?と考える。

もっと相手の言っていることに関わっていくこと。興味をもつこと。

実際の芝居でやっていることと振り返りで語られていることのギャップや違和感をまた話し合ったり、または相手のやろうとしていたことを汲み取れていなかったのであれば、なぜそれに気づけなかったのか?相手が「思った」だけでそれを表現していなかったのか?または相手が表現していたけど自分がそれを聞いていなかったのか?そうだとしたらその時自分は何をしていたのか?

もしそれをキャッチしていたら自分はどんな反応をしただろうか?その後はこんな流れになっていったかもしれない。と、「さっきやっていたシーンをもとに」別の未来を想像することもできる。

その想像が「うわ~いいね~」となれば、次はもっと「相手と共に即興したい」という欲求も湧いてくる。その欲求から次への自然なチャレンジが生まれる。

こういう振り返りの関わり自体が、即興芝居をするうえでも大事なことだと思っている。

「ただ自分の主観だけを語るのみ」となると、会話というか「意味のわかる言葉が羅列している」という印象になる。

Aさんが言いました。つぎはBさんの番です。
というような事務的な感じになっていくと熱が生まれにくい。

相手の言っていることを聞く。自分にも「相手にも効いてくるまで聞く」。

観察しているような聞き方だと。つながっていかない。(観察している聞き方が悪いということではなく。それもときには必要なことだと思う)

1つでも相手のいっていることをしっかりと受け止められると良い。
そのためにはまず相手に向かっている姿勢が必要になってくる。
言葉が、声が相手に届くということが大事になる。
反応しようにも弱すぎると反応できない。
指向性がないとそもそも動けない。
そういう意味で共同作業。
一生懸命汗かきながら協力して呼応できる関係をつくっていく必要がある。

photo by 矢野直美

渡猛が共同主宰する即興チーム「ロクディム」の単独ライブ「浅草六笑」!2021年12月11日(土)浅草東洋館にて開催!です!

詳細は以下より。

ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。