地獄のゲートが開かれ膀胱がパンパンになる話

ツマミちゃんが本日より広島。
シェアカーで羽田空港まで送ることになった。

外は雨。台風がきている。
世間は三連休ということもあり、シェアカーも近場は全滅。
駅の向こう側に一台空きがあった。
歩いて20分くらいかかるのでチャリで。

カッパをきて自転車に乗って数メートルいったところで違和感に気づく。
後輪がパンクしている。
え?早くない?ってなるも結構酷使したからかな~と思いなおす。
また最後の稽古に向かっているときにパンクしたら最悪だったろうなぁと今はおもう。

でも今日は今日で時間がなくなると最悪飛行機に間に合わないとか嫌すぎる。

マンションの3階にある自宅まで戻るのも嫌だ。
ツマミちゃんに電話。彼女のママチャリを借りるため鍵を投げてもらった。
雨の中移動。

駐車場につく。
シェアカーの駐車場にしては珍しくゲートがある。(踏切みたいなやつ)
まずスマホで車の鍵を解除する。

スマホを出してアプリを起動。「通信エラー」なんでやねん。
圏外??電波障害?んなアホな。
何回アプリを起動しても「通信エラー」。
Wi-Fiを切る。「通信エラー」。
機内モードにしてもう一度つける。「通信エラー」。
な・ん・で・や・ねん!
おもてなしの感じでグローバルに突っ込む。

ツッコミにて意識を保ちつつ何度もトライ。電波繋がる。
鍵をあける。
中にはいる。エンジンをかけてまずはナビに自宅の住所を入力。
車を発進させてゲートまで移動。
そこで普通に駐車場使ったときみたくカードをいれないとゲートが開かないことに気づく。でもカードって?
え?ってなっている間に別の車が動き出して出ようとする。
なのでバックして譲る。
車のダッシュボードをあける。ガソリンをいれるときに使用するクレジットカードがはいっているケースを取り出す。
使用済みの駐車券が何枚かはいっている。え?ないやん。どこよ。
現場検証してる検察官みたく丁寧に探す。そしたら使用済みの駐車券に重なるように「定期券」とかかれたカードが出てきた。なんでやねん。
とにかくこれで出れる。もう時間をだいぶんロスしている。
ふたたびエンジンをかけてゲートへ。

駐車券をいれるところに定期券を入れる。
「このカードは使用できません」
な・ん・で・や・ねん。
カーシェアのサポートセンターに電話。
担当の人がでる。事情を説明する。
「しばらくお待ち下さい」
待つ。
「おまたせしました。その駐車券をいれるところに電話番号が書いてあるのでそこに電話して聞いてもらっていいですか?」
な・ん・で・や・ねん。
電話する。
担当者がでる。
事情を説明する。

「それでは駐車場の名前を教えてください」
「◎◎です」
「あと車種のお名前は?」
「え?車種?!」

自分の車じゃないしコンパクトカーであること以上に興味がないワタリはとっさに出てこない。

「えっと・・・ちょっとまってくださいね」

またダッシュボードを開ける。説明書があった。しかし、車種の名前がいまいち・・・。ほぼ当てずっぽうみたいな感覚で

「たぶんCH-5ってやつだったと思います」
「わかりました。それでは次にナンバーを教えてください」
「え・・(合ってたそしてナンバー?もっとわからん)」

いや、外に出て観たらわかるけど、雨かなり降ってる。嫌だ。でも時間がない。出よう。

その時のワタリは相当にテンパっていた。

窓をあけているからなのかなんなのか?まったくわからないけど、車を出ようとするときに頭をドアに殴打する。衝撃で首がビーンってなる。

あかん。これはあかん。

外に出ることをやめる。そうだ、予約完了メールに載っているはず。調べる。あった。伝える。

「ありがとうございます。ではゲートの端っこにパネルみたいなのがあるんですが見えますか?」

みるとゲートの棒の部分にタッチパネルで入力できるキーがある。

「そこにいって今からいうナンバーを押してください」

な・ん・で・や・ねん!

結局濡れるという運命は変えられなかった。
濡れながら言われたナンバーを入力。ゲートが開いた。

いきなりなんの試練かと思うが、ワタリにはよくあること。でも久しぶり過ぎて笑ってしまう。

なんとか家に帰りツマミちゃんと羽田へ。
お見送りをする。

ツマミちゃんは先に広島へ。
帰りは下路で帰った。首都高は本当にヤバイ。

まぁゆっくり帰ろう。焦らずに。
なんて思いつつ走り出す。

地獄は。地獄は案外すぐにきた。

まずは羽田空港をなかなか出られない。どこの道路に出れば良いのか?イマイチわからない。3週目にしてようやった下路にでることに成功。

そして

そのときすでに

ワタリの膀胱はパンパンだった。

トイレに行きたい。あぁ、車に乗る前にいっておけばよかった。
まぁなんとかなるでしょ。途中から渋滞。なんでやねんなんでやねんなんでやねーん。

ノロノロと動く車。パンパンになる膀胱。

少しラップ調にしないと危ない。ラップにそんな効果はないはずなのに。

ノロとパンの相乗効果が半端ない。

今朝ひと悶着あった駐車場についた頃。ワタリの額から嫌な汗が止まらない状態へ。
さっさと車の返そう。終わらせよう。はやく家に帰ろう。とにかく早く。

そんな思いからか?ビーン!

またしてもドアに頭を殴打する。首がピキーッとなった感覚が遠くのほうであった。

「バカなんかもしれん」

なんでやねん!よりも素直に声になってでていた。

そこで漏らしたらもっと面白かったが、そうはなからなかった。途中でコンビニ行ったんだ。解放されたワタリはコンビニでおはぎを買ったんだ。なにこの日記。

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ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。