【即興(インプロ)WSブログ】「自分から言葉にしなくちゃ始まらない」

例えばこっちから名指しで「どうだった?」と聞けばある程度は話ししてくれる。
大学でも聞けば答えてくれる。
しかし、名指しせずに「誰か質問や共有したいことはありますか?」と聞くとなかなか出てこない。
こちらから指名するのとしないのとではまったく世界が違う。
後者は人によってはなかなか勇気がいる。
ワタリはなるだけ指名しないようにする。(もちろん、その中で発言できる環境は整えるし、なるだけ発言しやすい空間をつくろうと努力はするのよ)
誰かが手をあげて、話し始める。その時を待つ。
勇気をもって語り始めたその言葉にはその人なりの熱がある。
聞かれたから答えるというレベルでは出せない熱。欲求。
その熱はまわりにも影響を与える。
うまく話せなくたっていい。とにかく「自分から」話し出すということ。

ワタリが答えをもっているわけではない。
皆で共有すること。対話すること。それがまた新しい気付きをもたらしてくれることがある。
それ自体が、そのプロセスが大事。

最近はオンライン・ワタリーショップやったあとに参加者にレポートを書いてもらっている。その中でこんな言葉がありました。

「質問や感想にたいして共感してくれるし、モヤモヤしてることですら一緒に導いてくれる。
みんなで誰かの話を聞くということで、実は渡さんからみんなへ伝えたいことも言葉になってる気がします。
誰かの悩みはみんなの課題でもあり、誰かの喜びはみんなの心に問われていることなんじゃないかと。」

その日のワークで自分から発言してくれた人のレポート。

今までよりもかなり欲求に素直になり「自分から」発言した彼女の学びはとても大きかったんだなと嬉しくなりました。

また発言することが「正義」でもなくね。
名指しされず沈黙する時間。あれもそれぞれが自分の中の価値を見つけようとする良い時間なんだと思ってます。
これが「答えをもらう」ことがあたり前の人にとっては「なにこの意味のない沈黙は?」っとなる。
また「人の言葉は自分には関係ない」という人にとっては「他の人の振り返りが長くてたるい」ということになる。
人によって全然受け取り方が違う。
コントロールできない「他者」や「今」をどう活かすのかは自分次第。
即興芝居の大事な部分。それはWS全体にも、人生にも大事なことと思ってやってます。
そして求めてる人はどんどん「自分から」言葉にしていく。動いていく。自分から今を素敵にし、自分を磨き、人を輝かせる鏡になっていく。

「自分から」

大事な気づきをいただきました。ありがとう!

Photo by Reza Hasannia on Unsplash

ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。