【武道ブログ】今年最後の稽古。いろいろ思うこと、気づいたことの備忘録

今年最後の武道稽古だった。
いろいろ感じたし気づきもあったので、備忘録的になっちゃうけどブログにアップ。

・技にこだわると目の前の相手が見えていない。壊れた機会のごとく下手な動きを見せるだけ。
また「~しよう」とすると結果、できないことになる。
「掃除しよう」「痩せよう」「もっと勉強しよう」
いつも「しよう」はできない。
「掃除する」「痩せる」「勉強する」
断言しなければできないのに、頭の身体も「しよう」とするんだからできるはずがない。
そんな言葉ではわかりきったこともいざ実践となると見事に「しよう」とする。その自分の不器用さに苦笑い。
で、そこで立ち止まって考えてもどうしようもない。理屈をこねくり回したって、実際にやるのは身体だ。頭じゃない。とにかくやる。「しよう」とする身体を振り払うように動く。
そうしていく中で、昨日はあるイメージがやってきた。
それは水だった。
日野先生の本にもあった「水月移写」。これがふと浮かんだ。
相手からくる流れのままに動いてみる。
ということは相手に集中していないとできるはずがない。
そんなことをふと思って、そんな思いにまかせてやってみる。
自分の感覚が違う。相手が倒れる率があがる。この感覚か!
「この感覚か!」となったあとはまたうまく行かない。文字通り、うまく「やろう」という身体にあっという間になっている。水月移写なんて100年早い。(※死んでまうから10倍頑張ろう)

・体重移動の稽古のときに、「掴まれてるんじゃなく掴ませてる。押されてるんじゃなく押させてる」という気づきがあった。
これは大きな気づきだった。
もう最初の段階で相手に関わっている。相手を反応させる。その反応を細かくキャッチする。(※この細かさはもうとにかくやっていくしかない)
相手の力を細かく感じられて、細かい身体操作ができるから、相手に違和感を与えないことが可能になる。
その入口のところ。このすでにこちらから仕掛けているっていうところが気づきだし面白い!ってなった。
思えば当たり前のことだ。相手と相対したときにすでに関係しているんだから。

即興ライブのときを思うと、板の上にいる間ずっと相手と関係している。すべてが影響しあっている。芝居している時だけじゃなく、フリートークの部分も、設定を決めるときも。そこに自覚的であるかどうか。
ワークショップでタイトル決めるときだって共演者どおしで「えっと、何がある?」っていうのがあるんだけど、そういうことじゃない。そこから「関係」だし「遊び」なんだ。タイトルを相手に出させたり、こちらから出すこともできる。もう即興ははじまっている。そもそもそういう遊び。
相手を伺わない。一切伺わない。そういう意味で様子を見るもない。ずっと関係し続ける。遊び続ける。

・手の押し合いのときのあの坂本先生の手の力の細かさ。ここでも押させてる。相手の力に合わせる。そのまま違和感なく力を移動させてる。その細かさ。だから相手は気づかないうちに動かされてしまいバランスを崩し倒れる。(※ワタリは何度も倒れた)

・また相手の力がこっちにきてないとかがなんとなくわかるようになった。ワタリが受ける時も相手が受ける時もわかった。受けがしっかり力を出していないと検証できない。しかし、じゃあその人と稽古できないか?というとそうではない。より相手がどういう状態かを言葉にし伝える稽古にもなるし、細かくできないのであればとにかく全力でやってもらえるように自分が関わればいいのだ。

・自分の腰が引けてたらなんにもならない。
「前へ。前へ」和子先生に言われたことを思い出す。
その姿勢の大切さ。引いたら浮足立ち、自分のバランスが崩れる。
気持ちから引いてることも多々ある。が、その姿勢に気づけば修正することもできる。気づくこと。気づけば修正できる。

・「どれだけやったかやで」と日野先生。本当にそうだ。
「気絶するまで自主稽古をした人たちがいる」という話が圧倒的かつ果てしない。このエピソードがご飯のおかずだとしたら、もう一口でご飯何杯もいけちゃうやつだ。※意味のわからない例えですまん
また「そんだけやってるやつの身体はホンマきれい。筋トレとかでつくった身体とは全然違う」というのも印象的だった。
そんな影響もあり、気絶するには程遠いけど、毎日自主稽古はするようになった。続けたい。

・稽古は道場だけじゃない。武道も即興芝居も「生きる」ことに直結してる。だから日々をどう生きるかだ。日常がすべて稽古。

たくさんの気づきがある。またとにかく相手と向き合うことができる。
それに回復まで4日間もかかる筋肉痛も嬉しい。

日野先生。和子先生。坂本先生。道場の皆さん。
本当にありがとうございました!
また来年もよろしくお願いいたします!

※写真は水月移写とはほぼ遠いワタリ

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ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。