【マツリワタリブログ】マツリワタリ2020を振り返る。3部「ヒトリワタリ vol.45」

マツリワタリ2020を振り返る。3部は「ヒトリワタリ vol.45」。
映像の自分と即興するというのは、4年前にもやったことがあるもの。
企画として、見た目としての面白さがあるが、即興的にはどうにも想定内に収まってしまう感じがあって、1回やったきりになっていた。
しかし、見た目のキャッチーさなのか、Youtubeで公開すると評判は良い。
立て続けにヒトリワタリをすることもあり、ライブとしてのバリエーションもほしくて、今回、やってみようかということになった。
そしてどうせやるならば、もっと自分が追い詰まるほうが良い。
だから、今回は2人の映像ワタリと即興をするということにした。

本番の前日、仕込みの時に、映像の技術的にそれが可能かどうかをチェックした。
演じてみると、2人の映像ワタリと即興しても想定内でやれることがわかった。
これも「こなせてしまう」という。
また「ワタリならやれちゃうよねって思っちゃう」とスタッフの意見もあった。
なんてこったよ。。
自分と他者の枠からの脱却。
そのためにああだこうだする。
映像技術的にはなんとかなるということがわかって1日考える。
家に帰ってツマミちゃんとMTG。
「演じるんでなく、吹き替えは?」
という提案をうけてそれだ!となった。

結果、「2人の映像ワタリと演じる」も「2人の映像ワタリを吹き替える」もどっちもやった(※何言ってるかわからない人は余計に下のライブアーカイブ観てね)
技術的に時間がかかるということだったり、即興的にそれがうまく機能しているか?というと改善の余地がありすぎるが、やってよかった。いろんな発見があった。
また観た人から、全部ワタリが演じるんでなく、他の人を合間にいれた方が良いとか、終わったあとにアドバイスをもらったりもした。

「2部でぬいぐるみと即興する」「3部では映像の自分と即興する」
他者と何かするというアイデアが出ないのは、やはりコロナのことだった。
2部を終えたあとに気づいたことだけど、見に来てくれているお客さんに対して必要以上に絡まないことだったり、距離をちゃんと取ることを意識していた。
だから、目の前にいるのにも関わらず、絡めない。話かけることも止めていた。
ここの意識が知らずのうちにより自分を孤立化させていることに気づいた。
それが2部で感じた「どこに向かってやっているのか見えない感覚」の正体だ。

ということで3部はその意識をなくした。
それで臨んだ最後のシーン。
お客さんが書いてくれた言葉が強烈に目に入ってきた。
「細かすぎるんちゃう?」
そこから生まれたキャラクター。自分のようで自分でない感覚。あぁこれこれこの感覚よ。突き動かされる何かを自分の身体を使って表す。

即興道中膝栗毛の時。目の前の人たちのみに集中する。あれが原点なんだと思う。
そこからの有観客&オンライン。
自分のバランスがはっきりした瞬間でもあった。

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ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。