蒸し暑さが青春のスパイスになることもある

昨日も2時間、日野武道で汗をかいたワタリです。

ずーーーーっと相手に触れて感じて、そして思うように動かない自分の身体と向き合うことが贅沢。そう感じるのは変態なんでしょうか。

とにかく楽しいです。

稽古が終わって、駅まで参加者と帰っている時のことです。

大学生のKくんが落ち込んでました。

Kくんと逢うのは昨日で2回目。

大学に通うため上京したばかりで、道場に通うのもまだ数回ほどのKくん。

色白で華奢で、でも一生懸命に身体を動かしているKくん。

今日だって、稽古がはじまる前にワタリのところにきて

「あの、お名前を教えてもらっても・・いいですか?」

と小さなメモ用紙に鉛筆でワタリの名前を書いていました。

そんなKくんが帰り道、どよんとしていたので話しかけてみたら彼はこう言いました。

「あまりにも自分が出来なすぎて・・。そして今までこんなに自分の身体に向き合ったこともないなって思って。なんにもできないから、心が折れそうです」

ここでワタリの心の中に去来したのは

オリンピックの体操選手候補にもなって、世界中をジャズドラマーとしてまわっている身体をもつ日野先生が人生をかけて探求している武道を数回やっただけで「できる、できない」って思うことってすごいな。

ということと、

今まで生きてきて、はじめて「まったくうまくできない」ということに出逢ったとしたら、かなりの衝撃だろうな。

ということ。

そしていままさに心が折れそうになっている彼に何をいってあげられるのだろう?ということ。

止めるもよし。止めないもよし。全部自分の人生だ。

そう思うのも本当で。

だから「止めちゃだめだよ!」とも言うのも変だなと思ったので、これらの考えを全部話すことにしました。

そして、

失敗したくない人は自分のできることしかやらないよね。でもこれからの時代はそういうスタンスだとしんどくなっていくようにも思うんだよね。だからKくんがいま全く自分ができないことに直面したってこと自体が財産だとワタリは思うよ。そして心が折れそうなことをよく言葉にできたね。それもすごいね。あと、ワタリはね、ひとまず10年やってみようって考えてるの。それでちょっとでも何かつかめたらって考えてる。10年前よりかは少しはなにかを掴めているんじゃないか?ってね。

なんて付け加えてました。

そしたらずっと道場に通っている先輩が「10年やって余計わからなくなったりね」と返して「そうですね~」と笑う。

そしたらKくんが

「このまま止めるのは、これからの自分によくないっておもうんで、まだやろうって思ってます」

と言った。

そうか!いいじゃん!Kくん!

なんて言って別れる。

ちょっと「やめないほうが・・」って誘導してる感もあるねw

でもそれは「道場を止めないほうがいい」というよりも、チャレンジする自分や、もっと大きな自分との出逢いを止めないでっていうことだなと、1人になって腑に落ちた。

蒸し暑くて汗ダラダラ。でもなんか青春。

そんな夜だった。

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ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。