【インプロW.Sブログ】実感があるのかないのか?

即興で芝居をする。
芝居したあとに「どうだった?」と振り返る。
その時の演じ手が、体験したことの何にフォーカスしているのか?
じっくり聞いていく。
相手に実感があるかどうか?
リフレクションするときに大事なこと。
先日ワタリの傾聴の師匠「ハルさん」と話ししていた時に聞いたこと思い出します。
そこで出てくる言葉なり、しぐさなり、雰囲気を聴いて、ファシリテーターはより実感を取り出していく。掘り下げていく手伝いをする。
が、コーチだったりファシリテーターだったり、指導する側が自分の「理想」なり「好み」なりでものを観ている場合、相手に実感がないのに「こうだったね」「ここはおしかったね」「もっとこうできたね」などと言葉をかけてしまう。
参加者がそのコーチを尊敬していればしているほど、その言葉は影響力をもつ。
参加者に実感があれば「そうそう!そこね~!」となる。
が、実感がなければ、「ああ~全然気づかなかった。。そっちのほうが良かったんだ」ってなる。
それができない自分はダメだってなる。
どんどんちゃんとできているか、答えを出せているかどうか?顔色を伺うプレイヤーになってしまう。

これは教育もそうだよなぁっておもう。
生徒や子どもたちが実感がないのにそれが正しいことみたく伝えてしまう。
正解を気にする人間ができあがる。
完全トップダウンの劇団とか組織であれば、ボスの色に染まらなかったらアウトー!っていうのも良いんだろう。
だから、それ自体がダメっていうことでもない。
目的がなにか?っていうことなんだろうね。
その人の才能や能力を育んだり、自分で気づいていけるチカラを涵養するということを目的としたばあい、傾聴することや、実感から取り出していくことというのはとっても大事だなぁと思います。
ワタリも答えを誘導している時があるなぁとハルさんの傾聴ぐあいを観ていて痛感するばかり。
しかし、昨日のオンライン・ワタリーショップでは、自分の中で「より良さそうに見えるアドバイス」でなく、より相手の実感を聴くほうにシフトできた瞬間がありました。
それがワタリの実感としてやってきたことがとっても嬉しい。
こっちに答えがあるわけでなく、相手にあるわけだから、より寄り添ったり刺激したり、傾聴したり、掘り下げたりが必要になり、その分とっても時間がかかるし、地味w
まさに涵養。
ただ、そこで参加者が自分で気づいていく瞬間に立ち会えることっていうのは、静かな興奮があります。
その上で、即興も面白かったら、もう「やったー!!」ってなります。
昨日はそんな日でした。

6月もいよいよ下旬。
ワークショップもオンからオフへ。
7月からリアルワークショップ再開します。
また「オンラインはどうなるの?」という質問もいろんなところからされるようになりました。
はい!オンラインもやっていくことに決めました。
どっちもやる。という欲張りコースを選びます。
オンライン、回数は少なくなりますけど週1くらいでやれたらと。
7月のワークショップはもうwebに反映しておりますので、是非チェックしてください。


渡猛のオンライン・サロン「ワタリーボウヤ・サンガ」では毎日生配信で「即興芝居」をしたり「即興についていま考えていることを語ったり」「謳ったり」しています。月額1,000円。詳細は以下。 https://watari-bouya.com/2020/05/15/samgha/


ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。 情報はこのブログ、またはメルマガで配信しています。

ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。