【映画感想記】「マリッジストーリー」鑑賞

映画「マリッジストーリー」鑑賞。

あらすじ
ノア・バームバック監督が、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーを主演に迎えて描いたNetflixオリジナル映画。女優のニコールと夫で舞台演出家のチャーリーが結婚生活に葛藤を抱え、離婚に向かっていく姿を描いたヒューマンドラマ(映画.comより)

久しぶりに映画の感想記です。

ここからはネタバレを含みんだ記事になります。「ネタバレするやつぁ人じゃねぇ!」という哲学をお持ちのかたは華麗なるスルーを。

とにかく思ったことは異常なまでの演技のうまさ

スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバー。

演技が猟奇的にうめぇ!!!猟奇的って使い方間違ってるけど!

つまり言葉にならないほどにすごかったです。

リアルとか、ドキュメンタリー見てるみたいっていうレベルを超えていて

「あぁ表現っていうのはこういうことなのか」

と感動しました。

弁護士をつけるつもりもなく、円満離婚しようとしていたのに、弁護士に話していたらどんどん感情があらわになっていくヨハンソン。

アダム・ドライバーが息子と一緒にいるところを監視されるときの気まずさ。

そこでうっかり怪我をして、かなりの大怪我なのに隠そうとするときのあのなんとも言えない焦り。

なによりも、泥沼になった2人が和解しようとして2人っきりで話をしていたら・・もうとんでもない喧嘩に発展していくシーン。

もうあれが・・もう!!

夫婦喧嘩選手権があったらぶっちぎりで1位。

見事に相手の一言一言に反応し、紡ぎあい、影響をうけ、タガが外れていき、とにかく傷つける言葉を発する。

でも、これが、2人で溜まったどうしようもない感情を、どうにもならないままただただ吐露しあっていくという愛の行為にも見える。

アダム・ドライバーが精神を崩壊して崩れ落ちていく様がもう次のシーンにいけないほどくらってしまいました。

無条件に気持ちがもっていかれます。

もうやめてくれー!ってなります。

ドキュメンタリーを見てる分ではここまでもっていかれないようにも思います。いや、ドキュメンタリーにもよるけどね。

無条件に心をわしづかみ。

それは

監督や撮影監督の異常なまでのしつこさ。

脚本の見事さ。

そして俳優の素晴らしさ。

全部がかさなって、芸術になっているシーンが何個もありました。

別れてもう別々の人生を生きていて、子供の受け渡しの時しか逢わない2人。

子供部屋にいくと息子が手紙を音読している。

それは1番最初に「読みたくない」と断った妻ヨハンソンが書いた「夫のいいところが書いてある手紙」。

「パパ読んで」とせがまれ、読む父親。

読みながらどんどん気持ちがあふれるあの顔!!

計算しては絶対にできない顔。

別れる時の彼のほどけた靴紐を結ぶヨハンソン。その結び方。

最悪な状況の中にみえる「人間としての愛情」も感じることができるってもうすごいわぁ。

もうめっちゃ褒めちぎっている感じですが、見ることをオススメするか?っていうと、なんともいえず。

エネルギーいるからね。下手するとやられるよーって思います。

でも、ワタリはもう1回みたい作品でした。

いやぁ映画っていいわぁってなりました。


ワタリ
ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。