【映画感想記】「オクジャ/okja」鑑賞

映画「オクジャ」鑑賞。

「パラサイト」のポン・ジュノ監督。ポン及びジョン・ロンソン(英語版)脚本による2017年の韓国・アメリカ合衆国のアクション・アドベンチャー映画である。Netflix作品。

これ以降は作品のネタバレありの記事となります。「ネタバレだけはダメ!絶対!」の方は華麗なるスルーを!

「オクジャ」

あらすじ
アメリカの巨大企業ミランド社のCEOであるルーシーは、チリで見つけた「餌も排泄物も少なく、環境に良く、味もとても美味しい豚」スーパーピッグの繁殖に成功。
その26匹を世界中の畜産家に預け、10年後に最も優秀なスーパーピッグを決めるコンテストを開くことを宣言しました。10年後――。韓国の山奥でオクジャと名付けられたスーパーピッグと共に暮らす少女・ミジャ。両親を早くに亡くしたミジャにとっての家族は面倒を見てくれる祖父、そしてお互いを信頼し合っているオクジャだけでした。しかし、オクジャがスーパーピッグとなりーー。

最初のオクジャを見て「かわいい」とならなかったらもうこの映画は面白くないんだろうなと思った。

ワタリはめちゃ可愛いと思った。

とにかく巨大な豚ちゃん。カバにも近い。

可愛いと思ったのはそのフォルムもあるけど、ミジャとの関係によって可愛さが倍増している。

ミジャが本当にオクジャのことを好きで、オクジャもミジャのことを心から信頼しているように見える。

また2人でしか通じ合えないコミュニケーションをしている。耳元でささやくシーンが印象的。

もともと遺伝子操作によって人間に食べられるために作られたオクジャ。スーパーピッグに選ばれ会社の人間に連れ去られてしまう。

ミジャがなんとか助けようとする。

ただその気持だけで全身全霊で助けにいく感じがとっても良い。

とにかく走る。

ただ、お金だけもって出るみたいな。

物語はミジャが会社のガラス張りのドアを体当たりでぶち壊すところから一気に加速する。

とにかく我が身を捨てて奪い返そうとする。

オクジャがひとを殺めるチカラをじゅうぶんにもっているのに人を殺すっていう概念がないように思えた。

ソウルの地下街がめちゃめちゃになる。行ったことある街だったりするから「あ、あそこ行ったことあるかも」と余計に楽しめた。

動物解放戦線(ALF)の極端なまでに人間を含めた生き物を傷つけないようにテロをするあたりが面白い。

傷つけない、人や生き物を尊重するが、嘘をついて規則を破ったメンバーをリーダーがボッコボコにする。その矛盾。

またボッコボコにされていたのがウォーキング・デッドに出ている俳優さんスティーヴン・ユァン。出てきてくれて嬉しい。

本作で描かれる自然の描写は宮崎駿作品に影響があるとジュノは公言。『未来少年コナン』の女の子版だと考えたことがあると発言している。とウィキペディアで書かれていた。

あの自然観!たしかに!

またキャラクターの背景が気になる人が多い。それは全部が全部説明しないところにあるのかもしれない。

なぜあんなにミランド社の家系は仲が悪いのか?とか、なぜミジャの両親は死んでいるのか?とか。

最後のオクジャとミジャのやり取りはなんなのか?オクジャが妊娠したんかと思った。

ただ、ハッキリとはさせない。

また1つ1つのシーンにたくさんのメッセージが詰まっているような感じがする。

それもポン・ジュノ監督ならではなのかもしれない。

役を演じる時にも、作品自体にも、また即興で演じながら物語るときも「謎がある」って大事だよなぁと、あまり謎めいてないワタリは思うのでありました。


ワタリ
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ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。