【映画感想記】「音楽」鑑賞(ネタバレあり)

映画「音楽」を鑑賞。

岩井澤健司監督の執念の作品。

事実を言えば、岩井澤くんの前作の自主映画の初演俳優となるワタリ。

こたつ魔神という映画でワタリは「こたつ魔神役」。

そんなのある?

「あ、どもー今回主役をやりました「こたつ魔神」役のワタリです」

ひたすらにコタツの中に身体をいれて顔だけで芝居をするという難易度の高いものだった。あれ、今どこかで見れないかな。

ここからは作品のネタバレも含む記事になります。ネタバレだけはぜってーやっちゃ行けねーよ!というお方は華麗なるスルーを!

音楽

その岩井澤くんが7年もの時間をかけた。作画枚数は40000枚。

個人で長編アニメーション映画をつくったのは前例がない。

彼が書き始めたときや、そこから数年は時々逢う機会があってそのたびに

「どう?書いてるのよね?」

「・・うん。書いてるよ」

というやり取りがあった。

あれから数年たった。

途中で流れたとか、企画がポシャッたとか、そんなのは当たり前にごまんとある。

でも去年沈黙を破って、予告が流れた。

もう感動した。

完成させたんだ。岩井澤くん、やったんだ。

しかもそれが豪華キャストで、たくさんの人から最高の感想ももらっていて、しっかり劇場で公開される。

やったもん勝ち。

しかし、やるっていうことがどれだけ大変なことか。

だから、とんでもなく嬉しかった。

映画の中で流れる独特の間。

静かな中に流れるストーリー。

その裏に流れる熱いもの。

作品のすぐ裏に岩井澤くんがいる。

以下は脳裏にやきついたシーン。

研二がバンドやめたことを怒る亜矢のケツを掴む。返す刀で殴られる。

倒れたままタバコを吸う研二。

敵の大場に「ぼこぼこにされるか?それともそのべースを叩き壊すか」と言われた瞬間にベースを叩き壊す。

背中からリコーダー。

吹きながらすごいスピードで走り抜ける。

路上で森田がとりつかれたようにギターをかき鳴らす。

研二の「ディズニーランドにいかないか?」

のあとに「キモチワルッ」っていったときの亜矢の表情。

なによりライブが盛り上がって、どんどんセッションになっていくシーン。

最後は号泣。あの一瞬だけ感情があらわになる。

音楽のチカラ。

全部が溶け合った瞬間。

バカバカしさと純粋さ100%の狂気!

あっぱれ岩井澤くん。おめでとう。つくってくれてありがとう!

映画「音楽」はまだやってます!

でも間もなく都内でやっている劇場がなくなっていくよ。

皆さん是非!


ワタリ
ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
情報はこのブログ、またはメルマガで配信しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。