【舞台ブログ】即興ミュージカル「ヒカリ」広島公演2日目、感想記

20190927(金)

折り鶴タワーに舞台設営を手伝ってくれるツマミちゃんと一緒に小屋入り。

楽屋ではもう皆集まっていて話していた。

挨拶してツマミちゃんを紹介する。

色々話しして、昨日の即興の振り返りもする。

で、仕込み開始。

仕込みは昨日よりもはるかに楽だった。

どんどん改良して、慣れるころに公演が終わる。

いつもそういうもの。

仕込みが終わり、役者としての支度をする。

簡単なゲームで一瞬アップして、ハグして本番。

お客さんは昨日よりも少ないけど、それでも当日券がのびてなんと90人くらいきた。

お客さんが書いた言葉を大事に扱うこと。

2日目っていうこともあって気が緩まないように。

仕込みがスムーズにいったからといって油断しないように。

臨んだ2日目。

おりづるタワーの空間に馴染んできた感覚があった。

より届けられている感覚があった。

最後は皆で歌を歌って歌いきって終演。

カーテンコール。

魔の2日目ってあるんだな

その時、だった。

ステージのすぐ近くにすわっている女性のお客さま。

ワタリと目が合う。

あぁ、知り合いではないけど、しっかりとワタリに目を合わしてくれている。有り難いなぁ。

と、思ったらなんか違和感。

何かを伝えようとしているのがわかる。

手も動く。

人差し指と親指をつまんで、なにか引き上げる仕草。

ん?んんん?あっ!!

女性の仕草と目の位置で分かった。

目線はワタリの股間にあり、カーテンコール時で露骨に目を下にできないワタリは手で自分の股間を何気に探った。

やはり、だった。

想像どおり、完全にチャックが開いていた。

なんということでしょう。

なんということなんでしょう。

感動のラストで、1人だけ、全開。

全開なのは歌だけでいいのに。

お客さんが何度も何度もジェスチャーしてくれている。

口も動かして「(口の動きだけで)チャック」

といっている。

彼女とアイコンタクトして、

静かにうなずいて、

顔を下に向けずに手だけ動かして、

静かにチャックを閉めた。

いや、もう静かじゃないと思う。

だって、皆が横一列で立っていて、皆が見ているんだから。照明浴びて。

完全に、皆の前で開いたチャックを閉めたんだけど、雰囲気だけ、誰も見ていない今!って感じで閉めた。

だからなのか、誰からも何も言われなかった。

皆、みたいものしか見ない。そういう心理がうまく作用したのかもしれない。

そういうことにしよう!と強く思った。

どこまで大事にできるのか?と取り組んだこと

お客さんからの言葉を大事にしようと臨んだことは、

終演後、お客さんが「おりづるって書いたの私なんですけど、扱かってくれて嬉しかったです」というコメントになって返ってきた。嬉しい。

またお客さんの中に学校の先生をしていらっしゃる方がいて「即興であんなり言葉がでたり対応したり・・すっごく刺激になりました」というのもうれしい。

今日は今日の風が吹いた。

本番の後半に雨がパラパラと降ってきたけどなんとかもってくれた。

終わって打ち上げ。

サポートしてくれている田中さんの予告どおり、今日は焼き肉。

カレーもありし、寿司もある。

アイスもある。

スイーツもある。

たくさん食べた。

打ち上げの話しの中で、共演者のカズさんに

「即興をメインにやっている人と、舞台をメインにやっている人と違いがあると思うんだけど、カズさんは今回どう感じているの?」という質問があった。

「まずスキルアップになる」とカズさん。

「そして全部受け入れてくれるという安心感がある」というのも嬉しかった。

ワタリよりも先輩で色々経験している人が、尊重して関わってくれているのが本当に有り難い。

打ち上げが終わって、ワタリは今日から民泊に泊まる。

マンションの一室。

自分でパスワードを入力してあけるタイプ。

なぜか掛け布団がなかった。そして枕もなかった。

そのかわり敷布団が2枚あった。

・・難問。

掛け布団だけは掛けさせない決まりなのか?

「地面だけはサポートするけど、あとは自分でなんとかするんだよ!」っていう湯婆婆的な人が管理者なのだろうか?

とにかく仕方ないから、ネルシャツを掛けて寝ることにした。

そんなこともあって最初は警戒していたけど、まぁ住めば都。

慣れていく。

2日目が終了した。

photo by Mami Nagata


ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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ABOUTこの記事をかいた人

渡 猛

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。