【ワタリの雑談】モノとココロの断捨離

今月末に引っ越しをする。

その準備。荷物の梱包。

それは、新しい家に持っていきたいものと、もう今回でバイバイしようを決めるオーディションでもある。

押入れには6年間一度もあけていなかった段ボールがある。

開けてみると、本棚に入れきれなかった本たち、そしてノート、紙、そしてDVDやDVテープ。

ノートは、10年くらい前からあるワタリの思考を整理しているもの。

本は漫画だったり、大好きなアーティストの雑誌。レアなものまである。

あと紙媒体。これはもうインプロ関係のメモが盛りだくさん。キースのワークショップの書き起こしデータも。

そして極めつけは、今までのインプロライブの映像。

ワタリが即興を始めだした頃や、東京コメディストアジェイ、そしてロクディムの初期のものまで。

DVDやDVテープだけで段ボール2つ分。

もう劣化が激しくて観れないものも絶対にあるが、これをどうしたらいいんだろう?と毎回悩む。

そういえば、この家に引っ越してくる時も同じことを思ったんだった。

で、データにしてクラウド上で保存しておけばいい。

その作業たるや途方もないけど、きっと毎日やっても1年はかかるけど。1日5分でも良いからやっていけばいいよね!

なんて思って6年。

やらなかったし、やれなかったね・・・。

やれない人なんだよねワタリ。

こういう事務的な作業が年々できなくなっている自分を、もう完全肯定し始めているものね。

それが好きで好きで仕方ない人がいたらやってもらえばいい。

でもそうじゃなくただ、このままであれば、作品にもしないのであれば捨ててしまったほうがいい。

で、いまはその予定はない。

今後もしかしたらあるのかもしれないけど、そんなのどうなるか分からない。

今後そんな予定あるのかな?

ワタリがノーベル平和賞とったりしたらドキュメンタリーで必要?

いや、仮りに取ったとしてもいらなくない?いや、取るんかいな?仮りにでも!

だから、そんな感じなんですね。

ほぼほぼ必要ないんです。

また、もう新しい作品を作ったほうかいい。

そう思います。そう思いました。

だから、きっとワタリはこの引越しで映像データをぜんぶ破棄するんだと想います。

もちろんここ最近のもの、6年前くらいから撮っているドキュメンタリーとしての映像は全部クラウド上にアップしているので、それはいつでも取り出せる。

でもそれよりも前のものはもう美化される自分の記憶の中で充分でしょう。

またはこの記事を読んで「ほしい!」っていう人がいたらあげます。

なかなか恥ずかしいから、だれでもあげるか?っていったらそうじゃないかもだけどw

そんなこんなで引っ越しの準備をし始めると、過去がいろいろやってきます。

で、いるものといらないもの。

必要なこと、必要じゃないこと。

を改めて考えることができます。

荷物と心の断捨離。大事。

死んだらなにも持っていけないのだからね〜。

じゃあ人生を楽しめるものだけもっていこう。

そうしよう。

前までは死ぬ直前にいろいろ映像みたりして〜なんて想像していたけど、きっとそんな暇ないし、観れる状態でもないことのほうが可能性高いし。

見れたとしても、もっと見たいものが今この瞬間にある人生がいいなって思います。


ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
情報はこのブログ、またはメルマガで配信していきます。

ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。