【ワタリの雑談】誰がためにその能力はある?

20190328(木)

ワタリには少し変わった能力があります。

例えば

楽しみにして行ったお店はだいたいお休み。

一度、花見をしようと大きな公園に行ったときに、公園そのものが封鎖されていたこときは流石に大きな声で「なんでやねん!」とツッコミました。

また微妙に変なことが起きる能力。

夜、道を歩いていたら

パーン!!

と、すごい音とともに目の前に

食パンが落ちてきました。固めの。

また、当時住んでいたマンションに帰ったら、マンションの入り口に備え付けられている自動販売機に「立ちション」をしている泥酔ヤンキーに遭遇。

メッチャクチャ怖かったけど、勇気を出して

ワタリの持てる限りの怖い顔で

「なにてしんねん」

と言うと

「ヴァンだぁうァァァァゴラァ!!」

と叫ばれ切れられたので速攻マンションの中に入る。

また、電車に乗っていたら、ワタリの目の前でワタリに向かって蹴りをいれてくる輩。

あたってないんだけど、1メートルくらい空いているんだけど、あきらかにワタリに向かって蹴っている。

などなど、なんかこういうことが起こるという能力があるんですね。

最近はそこまでなかったんですが、先日は

夜にチャリに乗っていて、道に迷ったからいったんチャリを降りて歩道の端のほうで、携帯で道を調べていたら

後ろから

男性の歌声が聞こえてくるんです。

歩きながら、酔っ払って歌でも歌っているのかな?

なんて思って気にせず道を調べていたら、

その歌声はどんとん大きくなっていって

そして、明らかにワタリに向かって歌っていることを背中で感じてしまったんですね。

フラッシュモブ?

ってくらいはっきりと大きな声で、しかも1人で歌い上げてくる。

どんどん近づいてきているのがわかる。

このままだと

フラッシュモブの一員にされてしまう!

そう思って、一度も振り返らずにチャリに乗ってダッシュ!盗んだバイクで走り出すくらいの速さで。

その後、「いや、もう一員になったら良かったやんか・・まだまだ甘いな」なんて反省。

で、この日。

春めいた季節になった時期。

ワークショップがありました。

三軒茶屋の稽古場の入り口に、とある男性がおりました。

あたりをキョロキョロ見回し、ブツブツいっています。

できるだけその人を迂回して入り口に入ろうとしたんですが、少しワタリに合わせるような感じになって、至近距離になったとき

ワタリの耳にそのぶつぶつが入ってきたんですね。

「小池がいない小池がいない・・・なんて小池がいないんだっ」

彼はひたすらに小池を探していたようです。

さっとエレベーターに乗って、ポチポチポチと「閉」ボタンを押す。

エレベーターは閉まり、ワタリを1人乗せて、稽古場がある3階へ。

稽古場はまだ誰もおりませんでした。

さっきの件で緊張したのか、少しお腹が痛くなってしまった。

なので、トイレに。

個室にはいって少し安心していると

トイレのドアがせわしなく開く音がしました。

「はぁ・・はぁ・・はぁ!なんで!」

その声は!

「なんて小池がいないんだよ!!小池!!」

さっきの人でした。

なぜ!?

1階にいて、1階にもトイレあるのに、なんで?

カチャカチャとベルトを外す音。

「ううう!!小池ぇええ!!」

さっきまでの安心感はもうどこにもありません。

とにかく音を立ててはダメだ!音を立てたらダメなんだ!

息を潜めます。

そしたら、今度は

チャリチャリチャリという鍵を取りだす音。

なぜか分からないけど、

このワタリが入っている個室の鍵なんじゃないだろうか?

いや、トイレにそんな鍵穴なんてないんだけど、恐怖しているワタリはそんな想像をしてしまいます。

それがもうとにかく怖い。

「小池・・小池ぇぇぇ!」

鍵がハマってドアがあく・・?

という妄想がとんでもない。

息を殺していると、

入ってきた時と同じくらいのドタドタな足音。ドアが閉まる音。

そこから10秒くらいたってから動きだしました。

こんな経験って皆さんもあるんでしょうか?

ひとしきりの恐怖がさったあと、

やっぱり反省するんです。

ドアを開けて、

「ワタシが小池だ」

といえばよかったと。

そうしたらもう日常から即興芝居が始まるぞと。

まだまだ修行が足りません。


【オーディションWS情報】ロクディム共同主宰、渡猛がプロデュースする「マツリワタリ2019」とは?

2019.04.28

ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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ABOUTこの記事をかいた人

渡 猛

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。