【俳優ブログ】生でしか伝わらないものがある

20190309(土)

本日も某企業の撮影。

この撮影のまえの記事は以下。

6:40起床。

撮影場所は野球場だった。

初めて野球場というものに入った。

ピッチャーマウンドに立つと、びっくりするくらいキャッチャーまでの距離が短い。

TVで見てるときと実際とでは全然違うんだなって改めて思う。

また、初めての野球場はめちゃくちゃ気持ち良い空間だった。

こんなところにいたらそら野球やりたくなるわ。

全然下手でも、青空の下、皆で集まってボールを持って遊ぶ。

そういうのも悪くない。

そんなことを思えたのも、こういう生の空間に行ったからだ。

生に出会わなければ、本当良いものかどうか分からない。

映像でいろんのものが見れたりするけど、気になるものは実際に体験しにいかないと全然分からないなと思った。

即興もそう。人もそう。

動画で観るのと生とでは、まっったく違う。

なんだろ、白子とサメくらい違う。例えがよく分からないかもしれないけど、それくらい違う。

撮影は、順調にいく。

最後は野球少年たちが来て彼らが練習してる最中に撮影するというもの。

これがなかなかに怖いの。ねえ怖いの。

練習してる中、至近距離で、いつ顔面にボールが飛んでくるか分からない状況の中、ひたすら撮影。

これも生は違います。

実際は、ポールが空を切る音がする。風も感じる。

生の迫力にビビるからなのか、なかなかOKテイクにならない。

昔、サッカースクールに通っていたころ、

「ドリブルして、ボールに引っかかってこけて、捻挫しちゃう。絶対に」

というイメージがなぜかあった。

漫画やアニメで観るサッカーものと実際は全然違った。

ボールは友達!と誰かが言ったが、なかなか友達になれなかった。

なんでかわからないけど、とにかくこけたくないワタリには恐怖だった。(ゆえにサッカーものすごい下手。最終的にはコーチに「やめろ〜」って言われてやめるという黒歴史がある)

ということで、撮影は

ビビるワタリ。粘る監督。声出して練習する子供たち。

が続いた。

しかし、そうもいってられない。

最後はもう「顔面きたっていいわい!」となり、振り切る。

撮影時間のギリギリで

「OK!」

となり、今日の撮影が終わる。

映像と生。

圧倒的に違うものがある。とくに即興にかんしては。

だから、興味あることは、できるだけ生を見にきてもらえるようにしないとだなって思う。


【オーディションWS情報】ロクディム共同主宰、渡猛がプロデュースする「マツリワタリ2019」とは?

2019.04.28

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ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・渡猛(Takehi Watari) 奄美大島生まれ兵庫県育ち。 即興芝居×即興コメディ=即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を全国展開中。 ブロードウェイで最もロングランした1人芝居「Defending The Caveman」を初アジアバージョンとしてハリウッドキャスティングディレクター奈良橋陽子監修のもと、2年間公演を行い好評を得る。 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。 大学や企業でも即興ワークショップを通して「この瞬間を目一杯感じて、自分を愛し、無我夢中に遊びあい、交ざりあい、笑いあう人間関係を育む場」を提供している。 京都精華大学非常勤講師。