【WSブログ】未熟さを知る。

20190228

ワークショップ。

自分の思い通りにならない、相手が何を言ったりやったりするのか分からないというのが即興の大前提。

その中で、相手のやりたいことや流れに乗っていく。

自分の発想とまったく違う人とどう融合していくのか?

そういうのを何度も何度もやっていく。

そしてやった感覚をシェアしていく。

言葉にしたり、またトライしたりして深めていく。

でもなかなか乗っていけないことがある。

その理由の1つとして、そもそも「相手の流れに乗る」よりも「自分のやりたいことを優先したい」ということがある。

そうなると稽古が難しくなる。

「そういう人に乗るには・・」という考えでトライできる人もいる。

でも、目指している「乗り合って尊重しあって、交じり合う」という世界にいくのは不可能に近い。と、ワタリは思う。

例えば

Aくんはとにかくホラーが好きで「ホラーを演じたい」と思っていたとする。

でも、即興で芝居する時もとにかくホラーをやりたがる。

相手の「こんにちは〜」っていう言葉にも「うわ!お前!死んでるのに!」って無理やりホラーにする。

そうならまだ、良いとして、

「こんにちは〜」っていうのを無視して

「え?今、夜だよ。この部屋なんか薄気味悪いね〜」なんて感じで、無理やり勝手にホラーにする。

相手の芝居でホラー的な要素がないかぎり、反応しなかったり、ナシにしたりする。

そうすると、稽古にならない。

もちろん、「ホラーをやりたいAくんに乗っかる」ことはできる。

でもそれは「Aくんのやりたいことに合わせようゲーム」でしかない。

こんな例は極端なのかもしれないけど、これに似たことがたくさん起きる。

無条件に相手に乗る。よりも、自分の感じていることや、信じていることが1番大事で、それ以外は全部ウソでやりたくない。っていう人もいる。

自分の都合の良い真実を追求するために即興や他者を利用するということがある。

でも本人は、そういうことをやっているというのが、わからない。

色々言うも、気づかない。というか、聞こうとしない。

その人達は人に関わっていない。関わるところにいない。本当にタッチしていない。

素直に関わるっていうことは、全然ちがうところにある。

「自分に執着せず、恐れず、ただ一瞬一瞬に一緒にいること」

そこで初めて関係というものが作られる。

だから見てて嬉しいし幸せになる。

またその「自分に執着せず、恐れず、ただ一瞬一瞬に一緒にいること」を本気でやろうと臨んいくことで出逢える自分の執着や恐れ。

その自分との出逢いもとっても大事なこと。そこを見ていくことで余計なものが剥がされ素直になっていく。ということで、結果も過程もとっても大事で大切になってくる。

でもそもそもそこに本気でない人。自分の感覚を守ること、自分の好き嫌いを優先する人。自分の気持ち至上主義になってしまうと話が違ってくる。

まず素敵には映らないだろう。相手とも真の気持ちよさは得られないだろう。やっている人も見ている人も1つになるような多幸感はないだろう。

でも、やっかいなのは「自分の気持ち至上主義」同士がやっていると「気持ちよかった~」ってなる。

でも人たちがそれで良いなら全然良いという話でもある。

でもワタリーショップではそこを追求する。

そして、そうなる人間の面白さもあり、興味がつきない。

またそういう存在も、自分が大切にしていることを気づかせてくれる大切な人になる。

必要じゃないことなんでないんだなと思う。

なんてことを考え、じゃあ自分は?どこにいて何をやっていて、どこにいきたいのか?と問い続ける。

「まだまだ未熟だ〜」なんて思い知らせれる時間でもあった。

本当に日々、学びがある。

そんなことを考えるワタリーショップでした。

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ABOUTこの記事をかいた人

渡 猛

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。