1つの体験を自分の身体に腑に落としこむ。皆で深める時間。3回目のワタリーショップ×リフレクション感想記。

3回目のワタリーショップ×リフレクション。

宣伝する時間が少なかったにも関わらずたくさんの人が集まってくれた。

有り難い。嬉しい。

インプロをやっている人と、やったことない教育関係者がほとんど。

ワークを始めてすぐに皆の意識の高さを感じる。

ワークも楽しんでいた。そこでの振り返りも熱心だった。

だから午前のワークが終わるころには、もっと難しいことをやろうと思った。

うまくできる。なんとなくこなせる。そういう経験でなく、未知なること。まったくわからないこと。そういう体験もしてみてほしい。

「自分の引き出しの出し合い」でなく。

「相手に合わせながらこなす」でなく。

今までの習慣の延長にいる自分では太刀打ちできない経験。

即興で、一瞬一瞬相手とやりとりするということ。

そこまでいって、どう対応するのか?を自分で自分に任せてみる。

「あとはよろしくね」と自分に託す。

そこで出てきた自分との出逢い。それはすごく面白いことだと思っている。

起用にこなしたり、なんとなくできたりするんでなく、できない、わからないに直面する。そこの自分と出逢うこと。

どんな自分が出てくるのか?

「本当にうまくいかなくても良い」と心から悟らないと、どうやってもうまくやろうとする。

つまり「なんだかんだ言ったってうまくやらないとダメだよね」っていう世界に住み続ける。

「失敗から学ぶ」「自分を手放す」「自我を捨てて相手と関わる」

役者もインプロやっている人も、そしておそらく教員も必要なことだと思う。

頭が良く、能力が高い人ほど、起用にできる。そして誤魔化しもうまくなる。

ということで、よりハードルの高い(であろう)ワークをやろうとおもった。

盛り下がる可能性もあるな~なんていう不安があった。やる前にハルさんにも相談する。

「興味があるます」ということで「やろう」と決心。

やってみて、午前とは全然違う空気になった。

でも多くの人が、楽しんでいた。うまくいかないことも受け止めて笑ったり手を叩いて応援したり、悔しがったりしていた。

その姿を見て、ワタリは感動した。

ワークが終わり、リフレクションの時間。

皆、自身の気づきを話ししていく。

「楽しかった」「自分の性質がわかった」という声もあれば、「しんどかった」「楽しめなかった」「できなかった」という話も出た。それ自体は想定していたことだった。

しかし、興味深いのは、一緒にやっている人たちもその人たちが楽しくないなんて思っていなかったという。

やってよかったと思った。

自分がやりたくないことを我慢してやってしまう。皆、楽しそうだからと、そんな雰囲気なんだからと。

そういうことでなく、「自分も楽しく、相手も楽しい」という関係をどうやってつくっていくのか?

それは「そこそこ楽しいをつくる」ってことではない。

「ワタシもあなたもめっちゃ楽しいってところなはないけど、まぁまぁ楽しいね」というものでもない。

本気で。本気で遊ぶということ。

傷ついたときに「傷ついた〜」って言えることだったり、「こう思ったよ」って素直に言い合えることは大事な要素なんだと思う。

じゃないと遊び会えない。子供たちが遊ぶ時に「傷付けてしまうかも」なんて気を使っていたら遊べない。

「あ、しんどい」って自分で自分を感じとってあげること。そしたら「我慢」ではなく「犠牲」ではなく、どうやったら楽しめるか?楽しい自分でいれるか?を考え、提案し、実践してみる。

これは「仕事」ではなく「遊び」。

なにかを克服するとか、課題を乗り越えるとか、真面目に学ぶとかでなく「遊ぶ」。

遊び合う関係をどうやって作るのか。

だから「やりたい」という心が大事。

MUSTでなくWANT。

「それをやる意味とか意義は?」

「なにが正しいのですか?」

もちろんそれも大事。でもそれを質問しているのは何がその人の下支えとなっているのか?が大事。

理解しないと不安だから。うまくやれないから。

でなく、もっと遊びたいから。

であれば、それは良い質問になる。

自分を守らず、飛び込む。ただ遊ぶ。やってみる。

それをする前に「え?これなに?」って疑いながらやってしまうと「ただやる」という感覚から生まれるものに出会えない。

なんか···やってみよ!!

っていう気持ち。そういう空間。

また

なんか···やりたくない!

ってなったときにそれを言える空間。

皆が参加者。

誰も犠牲にならない。

参加の輪からはずれても大丈夫だよってこと。

参加しているふりをして、心をなくすっていう技を使う。

時間がただはやく過ぎればいいのに。って思いながらやってしまう。

皆がやっているんだから途中でやめてはいけない。空気を悪くしてはいけない。

そういう環境が多くて習慣になっている。それが当たり前。

そういうところから、外れていく経験をする。それはかなり衝撃的なこと。また勇気が必要なこと。

だから、それを見たいっていう人だったりそういうタイミングでないとなかなか理解できないし、体験もできない。

なので、とっても時間がかかることなんだと思う。

やってみて、自分の習慣や意識がどこにあるのか?を知る。気づく。

そこから、どうだったらもっと遊べるのか?

もっと成りたい自分になれるのか?

それを振り返っていく。

どうやったら保身せずに、人のために関わっていけるのだろう?

それしていいんだ?!

それ言ってもいいんだ!ってわかったら、自分の世界が広がる。

もっと自由になると思う。

そういう経験をたくさんすることができる。

振り返り時

「ワタシは色んなことを斜に構えて見ていることが多いんですが、今日は一緒にやった人のエネルギーに乗って、本当に無我夢中になれました。それは本当にすごい経験でした」と言っていた。

即興は人生の縮図。人生そのもの。

今までの自分のできること、やれることをやる場所ではない。

そういうことに改めて気づけたし、また、そういう声がリフレクションで出てきたことがとっても楽しかった。また興奮する時間だった。

また皆のリフレクションを聞くことで、自分がどうだったかがよく見えてくる。

今回チャレンジした分、ワタリにとっても大事なこと、大切にしていることがより見えてきた。

まだまだ未熟なところも見えた。そこから、もっとこうできるということも発見できた。

それは参加している皆が真摯の振り返りによって見つけることができた。

この学びから参加する人たちにそこらへんをもっと伝えられるようになると思う。

だから本当に感謝。感謝です。

ハルさんの人への聞き方。姿勢。今回も本当に素敵だった。学ぶものが本当に多い。質問の仕方も唸るくらい凄い。

ハルさんのリフレクションがあったから、たった1日でこういう時間になった。

今回もまた充実したエキサイティングで幸せな時間だった。

1日たった今日、参加者の方から何人もメッセージをいただいた。

「とっても勉強になりました!楽しかった!」

「1日たって言語化して、また新たにたくさんの気づきがありました」

1日でできるようなことはやらなくていい。

すぐに解決ができず、何年も何年も頭から離れないもの。

その面白さがやっぱり即興にはある。

またやりたい。

企画してくれたナオコさん。参加してくれた皆さん。

本当にありがとうございました。


ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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ABOUTこの記事をかいた人

渡 猛

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。