即興旅 in 香川_20180717「オランダで教育を受けていた生徒との出会い」

マスクが寝ている間にハズレて乾燥して目覚めて、また寝てを繰り返す。

稽古ギリギリまで寝た。おかげで大分回復。

お昼ご飯はワタリのアンダー(代役などをして決まったことや変更などをワタリに伝えてくれる)の子と一緒に学食。

この子との話がとても面白かった。

彼は12歳までオランダで生活していた。

オランダ!あのオランダ!イエナプラン教育があるオランダ!

ロクディムとして少しだけだが関わりがあり、ワタリ個人としても大学などでワークショップをするにあたって気になることがいっぱいあって個人的にも勉強しているイエナプラン教育。

ロクディムとしての体験記はこちら

佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団主催の「秋のがっこう」にロクディム参加してきました。

2017.12.11

その教育を実際に受けてきている人と話すのは初。しつこく話を聞かせてもらった。

机は教壇や黒板に向かっておらずグループになっている。
先生の話をただひたすら聞いてメモを取るのではなく、ゴールを決めて、あとは自由。皆早く終わらせて遊びたいから必死にやって終わらせて遊ぶ。
廊下の方にもベンチがあってそこにいってもいい。自分のスピードでやる。

知っている話。でも体験している彼からの言葉にテンションがあがる。

そんな彼は中学2年の終わり頃に日本へ。

「どうだった?」
「2日目で登校拒否しそうになりました」

あまりにも世界が違うくて理解ができなかったらしい。

また少しやんちゃな子がいる学校だったらしく、なんで机の上に座っているのか?なぜスマホをいじっているのか?も理解できなかったという。

日本で集団でやる当たり前のことが彼には分からない。

また意見をハッキリ言わないので、察することも難しかったという。

ワタリは最近思うことを聞いてみた。

「同級生たちと話は合った?幼稚に感じたりしなかった?」
「はい。結構苦痛でした。特に中学の時、オランダで小学校の近くに幼稚園があったんですけど、その幼稚園の子と話ししてるような感じだったんですw」

いろんな大学でいろんな生徒と接するが、時々思うこと。

言動が幼稚過ぎる。中学生か!と突っ込むことも。

でも考えてみたらそりゃそうかと思う。

小さい頃から自分で考えて自分の意見を言い対話することが当たり前の教育と、ただ暗記したり用意された答えを出すことが中心の教育とでは、言葉をあやつる能力に差がでるのは当たり前の話。

オランダで日本語を勉強して、日本にいって「え?なんでそんなに日本語下手なの?って思うこともあったんですw」

彼はいま、大学2年生。

今後どうしたいの?と聞くと意外なことに

「日本にいたい。日本で活動したい」という。

日本の空間が居心地が良い。

お互いを意識して察する空間。

オランダは色んな人種が集まっているので、察することでなく、とにかく主張しないと理解してもらえないんです。
個と個が強いというか。

だから、日本人の察するとか相手を感じるってところは本当凄いと思うんです。

オランダにいたからこそ分かる日本の空気感なんだなと思った。

今思うこと

オランダの教育が全て上で日本が全部ダメという話でなく。批判したいっていうわけでもない。

画一一斉授業で詰め込んでいくことが必要な時代だった。ワタリもその時代を生きた。

でも今、これからの時代はそのやり方では難しくなってきているということ。その割には選択肢があまりにないということ。トップダウンでなく、横の繋がりへ。

ライブでのやり取りが圧倒的に苦手な子が増えているっていうのは、ワタリの実感としてある。

もちろんそれも、あくまでワタリの主観だし、もしかしたらライブでのやり取りでなく、テキストベース、LINEとかでコミュニケーション取らせたら凄い上手に意見が言えるのかもしれない。

また、ライブでのコミュニケーションが得意の子も中にももちろんいる。

ただ、ライブでもネットでもどちらでも、人と繋がれて関わり合えることができたらもっと楽しいし、自分の可能性が広がっていくと思う。

そしてどちらも、相手と向き合い、想像し、自分の考えや感情を表現し創造すること。その関わりを、間違っても良いから一緒に作っていくことをトライできる環境は大事だと思う。

また、彼と教育の話をして、想像以上にテンションが上がっている自分が面白かった。あら?こんなに入れ込んでいるんだなと感じた。

大学で講師を初めて7年。学生と向かい合い続けて感じることは、けっして気楽なことではなく。

どこの本にも書かれていないことが現場にはある。生徒の自己肯定感の無さ(自信がないということに圧倒的自信を持っている)や、人との向かい合えなさに危機感を感じることもある。最近の若い子は全く!なんてレッテルで見ているわけでなく、長年やってきて肌感として感じること。だからこその危機感。これはちょっと文字では伝わらないかもしれない。

その中にいて自分の無力さに頭を抱える時もある。

それでもとにかくやっていくと、時々嬉しいこともある。

話をしていき、ワークをし、徐々に変化する人。またはある言葉をきっかけに目が輝き出す人。

そんな彼らから心から「半年間、ありがとうございました」と面向かって言われると、嗚咽したくなる衝動を抑えるのに必死な時がある。

とにかく今後もやれることをやる。目の前にいる子達と向かい合い、感じて考えてとにかくやっていく。

またこうやってブログで発信していく。

そうしていくと、今回の彼のように、心が動く出会いがある。

世界が広がることがある。そしたら次に出てくる行動が違ってくる。

今回の出会いで、ワタリはより自分にできること、やりたいことを変に制限かけずに追求していこうと思った。

そんな気持ちになった。

教育者でなく、ただの即興遊戯者。なんのこっちゃな存在。

でもだからこそ見えている視点もある。

昼ごはん終わって稽古

午後からまた稽古。今回パントマイムをする箇所がある。

昔がっつりやって、ピエロとして一時期TVに出ていた。今、改めてやる。体の感覚を取り戻していく。

純粋に表現に向かい合える贅沢な時間。

夕方に稽古が終わり、コンビニで色々買い込み宿舎へ。

一階が食堂になっており、そこで自由に料理をすることもできる。ワタリはお湯を作った。

インスタントのカレーを食べた。

久しぶりにロクディムの「ワタリの雑談」とブログを更新した。


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ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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ABOUTこの記事をかいた人

渡 猛

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。