根っこは繋がっている

久しぶりの四国。香川。

空港につくと、まこちゃんが迎えにきてくれていた。

人生の先輩で、ワタリのブログにも前に書かせてもらったまこちゃん。偉そうにすることもなく、いつも謙虚で元気で色んなことに好奇心がある。本当に凄いな〜といつも思う。あって嬉しくなる人。

「何があなたを、幸せにするのか?」楽屋で聞いた言葉が胸の奥で響いたお話。

2017.02.14

稽古までに時間があるってことで、うどん屋に連れて行ってくれた。

そこでまこちゃんの奥様のレイコさんとも合流。

3人で一緒にうどん。

香川のうどん。ワタリは本当に好き。堪能。

食後は併設されているカフェでお茶。

レイコさんはリンゴタルトを注文した。

美味しそうなタルトが運ばれてきて口に運ぶレイコさん。

「あらおいし」となって、ある程度残す。
まこちゃんに「食べる?美味しいわこれ」って言う。まこちゃんもタルト食べる。「あ、美味しいね」「でしょ?」なんて会話から、思い出話に花がさく。

まこちゃん「そうだ。以前ね、レイコさんの誕生日にたらふくカニを食べさせてやろうとしたんだ。で、予約もして、行こうとしたら、知り合いに不幸があって、予定を1日ズラしたんだよ」

そこからまこちゃんの顔が和らいでいく。

まこちゃん「でね、予約しているところに行って、予定通りカニをたらふく食べたんだよ。もう一生分かってくらい、食べれないくらい。そしたらね、お店の人が気を利かせて、フルーツタルトを持ってきてくれたんだ。しかもワンホール!」

ワタリ「へぇ〜!ワンホール!」

まこちゃん「それがね、全然食べられちゃうんだ(笑)」
レイコさん「ホントにね」
まこちゃん「あれさ・・」

ここでまこちゃんは本当に素敵な満面の笑顔になる。

まこちゃん「本当に美味しかったよな〜!」
レイコさん「本当に美味しかったわ〜」

この時にワタリの胸に湧いたものはなんだろうって考えた。もしかしたらこういうのが幸せってことなのかもしれないなって思った。

大切な人に喜んでほしくて、一緒に美味しいもの食べて、また思い出して、プライスレスな笑顔で思い返して喜びあって。

なんてことはないひと場面?

いや、完璧な瞬間。

その後、朝起きたら、妙に明るくって、窓開けたら雪が降り積もってて、恐恐しながら除雪されている大通りだけを走って、途中でチェーン買って、チェーンつけなかったんだけど、なんとか帰ったって話をしてくれた。

あんなタルトも雪も見たことがなかったって言ってた。

こういう風景を、こういう関係を映像に残したいって思う。そしてこういう尊い瞬間を感じられるパフォーマンスがしたいって思う。

先日見た「万引き家族」はワタリの中でこういう尊い瞬間で溢れていた。

ロクディムでやっていることも、個人でやっている即興も、映像作品も、根っこは繋がっている。

ABOUTこの記事をかいた人

渡 猛

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。