違和感が大事。

2人で即興でやり取りする。

相手を鼓舞しあうように関わる。

参加者が

「これってすごく良いですね!」と言った。

何で?と聞くと

「だって、お芝居だから、ご飯がいっぱい出て来てもダイエットのことを気にせず食べられるし、お金のことを気にせずどこにもいける。最高じゃないですか!」と言う。

そうだよな〜と。また、それを1人でなく、一緒にやる人のアイデアをプラスしていって、一緒に積み重ねていくってのがまた楽しい。

でも、そうでない人もいる。

芝居でも変えられないアイデンティティというのがある。

自分のリアリティや信じているものや、正しいと思っているものが邪魔して相手のアイデアを受け入れるのが難しい人もいる。

自分の好き嫌いやこだわりのせいで相手のために関われない。

相手の出してくるものや、自分から湧いてきたものに、いちいち判断をして、OKを出さないといけなくなる。

ゆえに自分の枠から出ない。相手を判断しているため即対応できない。相手と自分の間に境目ができる。違和感が生じる。交われない。

相手のために関わり合う。それと自分自身でいること(大事にすること)のバランス。

そこには、自分はこう在りたいこう成りたいというものも大事になってくる。

それがないと、例えば相手のために関われてない自分がダメということになる。

または、相手を鼓舞することが正しいということになる。

相手のために関わり合うことも自分自身でいることも正しいことではない。

ワタリが良いな、大事だなと思う即興ではそれらが大事だし、そういうのが好きということは言えるんだけど。正しいかどうかとなるとさっぱり分からない。

結局、それでその自分はどうだったか?がメインになってくる。

だからまず自分と繋がり、自分と仲良くなってOKにしていく必要がある。OKだから差し出せる。自分を放り投げられる。身を守る必要がないからバンジーできる。

自分で自分を整える必要がないから、アイデアがなくても困っているプレイヤーを助けるために飛び込んでいける。

自分の枠の中、思考の中にいて、相手と関わっていては分からない。

だからまず枠を知る。見る。参って任せて認める。自分と仲良くなって、その上で身を放り投げる。だから相手をまっさらに見れるし、相手と共にいれるし、相手と違和感なく交われる。

で、大事なのは、違和感。

居心地の悪さを感じられるか。

OKになっていない人は違和感があって当たり前なのである。またその違和感こそが自分の枠を知る良いきっかけなのである。

その違和感が大事なんだけど、それに対して蓋をしてしまったり、そう感じている自分がダメとしてしまったりすると、表に出てこなくなる。その時のシェアが大事なんだけど、モヤモヤを1人で持って帰ってしまう。

1人で持って帰って考えてしまうと、だいたい間違った結論、見当違いか、もしくは都合のいい解釈で理解してしまうことが多い。

現場で気づき、シェアし、実践し、体験すること。

それを出して、学び合えるような環境を作ることが大事である。

しかし、環境だけでは足りない。どんな環境でも出せない人もいる。その人の課題やタイミングもある。

見たくない自分、見栄っ張りで意地悪で、プライドが高くて、情けなくて怖がりで・・見てこなかった自分を見てあげられるタイミングが出て来る。

先日のワークでそれは起こった。

短期集中だけど、熱心に参加してくれた生徒の最後のワーク。

見事に自分の枠に出逢った。でも彼女は違和感の中、目を背けず見つめ続けた。

聞くと、それが今までの人間関係で問題になっていた部分と繋がったようだった。

はぁ〜〜!!!と倒れ込みながらも、目の奥に覚悟のようなものを感じた。

楽しい嬉しいにフォーカスしていくこと。

そのために起きた違和感を大事にすること。

その違和感を大事にするという自分になるためにある程度時間が必要な場合がある。だから継続していくことも大事と思う。

最後に楽しいだけじゃない部分に触れて、見つめたからこそ、より楽しい世界に行ける。と、ワタリは思う。

これから新しい環境で生きていく彼女を応援したい。


ワタリのワークショップ「ワタリーショップ」は都内で定期開催。
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ABOUTこの記事をかいた人

渡 猛

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。